公的機関を通して行うことは?
新型コロナにかかると、自治体や保健所を通して経過報告やサポートを受ける機会があります。
ここでは、私が行ったいくつかの保健所や自治体に関わる事柄を紹介します。
保健所の健康観察送信
PCR検査をした病院から保健所に陽性の連絡が行くと、保健所からMyHER-SYS(新型コロナ健康状態入力フォーム)というものがSMSで送られてきます。
これは新型コロナの感染者が、毎日定期的に発熱状態や症状を報告するというもの。
毎日SMSで入力を促すメッセージが届きます。
COCOAの登録
保健所からだけではなく、厚生労働省からもSMSが来ます。
感染者が関心の高い事項をまとめたページとともにCOCOAの入力を促すメッセージが来るのです。コロナ禍が長引いているせいで、逆にCOCOAの存在を忘れているという人も多いのではないでしょうか。
COCOAは、SMSで届く処理番号がないと陽性情報の登録ができません。つまり、実際に陽性と判断された人のみが入力できるという厳密なものなのです。
食料品配達サービス
外に出られない自宅療養者にとってありがたいのが、この食料品配達サービス。自治体によっては、食料品だけでなく日用品の配達も行っているそう。
東京都は、2リットルの水6本を含めて実に段ボール箱3箱分、7日間分の食料が届きます。
ちなみに、1人につき段ボール箱3箱なので、2人分であれば6箱分の食料が届くということです。手厚いですね。
序盤の発熱がある際に摂取しやすいゼリー飲料やスープだけでなく、すでに体調が持ち直した待機期間の後半に食べられそうなパスタや丼もののレトルトも入っていました。
我が家は、私の発症直前に買い出しを行っていたため、待機期間前半はその食料で事足りましたが、このサポートがなければ後半は食料も底をつくような状態だったと思います。
申し込みは東京都の場合、自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)のページからWebや電話での申し込みが可能です。
ちなみに、このうちさぽ東京では食料品だけではなくパルスオキシメーターの貸し出しも行っています。自宅にパルスオキシメーターがなく、症状に不安がある場合は食料品と一緒に申し込んでおきましょう。おおよそ3週間で返却の案内が来ます。
症状が落ち着いた後は加入している保険を確認!
症状が落ち着いて療養期間を終えたら、ぜひ自分が加入している保険内容をチェックしてみてください。
実は、新型コロナによる自宅療養は入院保険が下りるのです。
条件や請求方法は加入している保険内容や保険会社によってさまざまですが、「自宅療養で入院保険が下りる」ということを知らない人が意外に多いのです。
新型コロナに罹患してしまった場合は、必ずチェックするようにしましょう。
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新型コロナウイルス感染症による感染を「ただの風邪」と思っている人は多いもの。実際、私も自分自身に出た症状としては“ただの風邪”とそう大きな違いはなかったと感じています。
しかし、家の中にこもりっきりの隔離生活や、罹患発覚後の報告経路やサポートに大きな違いがあります。GWなどの長期休みではない、完全なる平日に罹患した場合は、関係各所への連絡も膨大になる場合があるでしょう。
コロナ禍が長引き、感染者も落ち着いてくるとやや対策もたるんでしまいますが、今もなお新型コロナに罹患する影響は大きいといえます。
罹患してしまった場合のために知識をつけることも大切ですが、やはり1番の対策は予防をすること。気温の変化や感染者数の減少に安心することなく、できる限りの対策を行っていきましょう。