3.深い呼吸で邪気を追い出す

ストレスが溜まっている時は、体がこわばり、固くなることで、呼吸も自然に浅くなりがちです。

呼吸が浅いと、新鮮な酸素を体内に取り入れることができず、自律神経の乱れを引き起こしたり、血行が悪くなります。

一日に数回、以下の点を参考に呼吸を深くすることを心がけてみてください。

・背筋をまっすぐ伸ばす。

・鼻から思い切り息を吸って、体の中にたくさん酸素を取り入れる。

・息を吐くときは、口から「フーっ」と、細く長くゆっくりと吐き出す。

口から息を吐くほうが吐く息の量が多く、次に息を吸うとき、より新鮮な酸素を体内に取り入れることができます。(ルーシーダットンというタイ式ヨガの呼吸法です。)

息を吐く時は、嫌な出来事や感情も、一緒に自分の中から出すイメージを持って、やってみてください。

4.「感情」を紙に書き出す

人間関係でイライラやモヤモヤした感情を抱えて抑えきれなくなったら、それを紙に書き出すのもおすすめです。

「ムカつく!」「どこか遠くの支店に配属されたらいいのに!」「大嫌い!」「いじわるすぎる!」など、とにかく心に溜まったネガティブな感情を紙にぶつけます。

紙に書き出すことは、人に話すことと同じような心理状態が得られると言われており、かなりスッキリした気分を味わえます。

ただ、この時、「何があってそんなに腹が立っているのか」という詳細な出来事は書かないほうが良いです。

出来事を具体的に書いてしまうと、後で見返した際に、鮮明にその時のことを思い出してしまい、またイライラ・モヤモヤしてしまうからです。

一方、感情だけだと、後で見返した際、鮮明にその時のことを思い出すことはありません。

むしろ、「私、こんなこと書いてるけど、一体何にそんなに腹たっていたんだろう?」と思い出せないことの方が多く、月日とともに悩みやストレスも軽くなっていくことや、自分の成長に気づくことができるかもしれません。

5.「リフレーミング」をする

誰かに言われた言葉が心に残り、自分を責めてしまっていたり、落ち込んでいる場合は、『リフレーミング』をしてみましょう。

物事には、必ず2つ以上の見方・捉え方があると言われています。

「優柔不断」は、「思慮深い」と言うこともできます。

「暗い」は、「落ち着いて見える」と言うこともできます。

「飽きっぽい」は、「好奇心旺盛」と言うこともできます。

「計画性がない」は、「とらわれが少なく自由な発想ができる」と言うこともできます。

このように別の角度から物事を捉えることを、心理学の技術で、『リフレーミング』といいます。

他人が何の気なしに放った言葉など気にする必要は一切ありませんが、もしそれがどうしても引っかかって落ち込んでしまうなら、リフレーミングをしてみてください。

短所だと思い込んでいたことが長所に見え、自分の個性に気づくことができます。そして、他人の言葉にいちいち傷つくことも少なくなってきます。

疲れて無気力になってしまったり、身体に不調が出る前に、自分で自分を日々ケアしてあげましょう。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]