ワーママの本音「家族時間と睡眠時間を増やしたい!」

ワコールが2017年2月に行った、未就学児~小学生の子どもを育てながら働く「ワーキングマザー」計502名を対象とした「時間に関する意識調査」では、ワーキングマザーがどんな時間を「もっと長くしたい」「もっと短くしたい」と思っているかが分かっています。

「もっと長くしたい」と思っている時間は「家族と一緒に過ごす時間」24.3%、「子どもと接する(会話・遊び)時間」21.5%、「睡眠時間」17.3%が上位3位に。

一方で、「自分の趣味の時間」が16.9%、「ご主人と2人だけの時間」が6.6%、「自己啓発の時間」が4.0%などのプライベートな時間は少ない割合になっていました。

反対に「もっと短くしたい」と思っている時間は、「料理」「掃除」「洗濯」「仕事」という順番になっていました。

シチズンホールディングスが2015年9月に行った未就学児(0 歳~5 歳児)をもつ全国のワーキングマザー400 人への調査では、増やしたい時間については「子どもとのふれ合い時間」「睡眠時間」「趣味時間」の順で多く、短くしたい時間については「通勤時間」「家事時間(炊事・掃除・洗濯)」「勤務時間」が多い結果になっていました。

この2つの調査結果からは、「もっと家事や通勤、仕事時間を効率化して減らし、家族や子どもと過ごす時間を増やしたい。もっと眠りたい」というママたちの本音が見えてきます。

そしてそれらが叶った後は、「自分の趣味の時間や自己啓発の時間に充てたい」という思いがあるようです。

ワーキングマザーが賢く時間を減らすには?

そこで、ワーキングマザーが賢く家事や仕事などの時間を減らす方法を、時間マネージメントコーチの山中真理子さんに伺いました。

家族で仕事を分担する

山中真理子さん(以下、山中)「最も大切なのは、自分がやるべき仕事と、家族がやるべき仕事をきちんと分けて、各自が責任を持ってやること。お母さんだから、という理由で家族の仕事もすべてやる必要はないのです。夫はもちろん、子どもも年齢に応じたことが自分でできるようにしてあげましょう」

「今」の時間短縮ばかりに目を向けない

山中「時間術というと、減らすことばかり考えがちですが、お料理が苦手な人がお料理を習った結果、時間が短縮されたり、子どもにきちんとお手伝いを教える時間を投資することで少しずつ家事が楽になって時間ができたりします。今の時間短縮ばかりに目を向けないことが未来の時短につながるのです」