わが子の「落ち着きのなさ」を改善するには?

今津「お調子者、単純、自由、いつも戦っている、乗り物大好き……子供の落ち着きのなさは、改善しようと思っても逆効果だと思います。恐怖で押し付けることもしたくありません。

それでも対応法としてあえて何かを行うとするならば、次の方法がおすすめです」

1.“その瞬間”に注意する

今津「何か注意するとすれば、“その瞬間”でないと効果がないということを理解しましょう。

昨日のことを今日言われても男の子は覚えていませんから、気になったそのときに伝えましょう。言葉はできるだけシンプルに!」

2.顔芸を駆使する

今津「これは保育者がよく使う手なのですが、“顔芸”も効果的です。声を出しにくい場所や場面はよくありますよね。そんなとき、ママやパパの顔を一瞬『不動明王』化させてみてください。

子どもは親の顔をよく見ています。その表情を見て瞬時に『これはよくないことかも』と悟ります。業界では、発表会や卒園式などの、声をなかなか出せない場面での保育者の顔芸は、歌舞伎の役者さん級のレベルです。面白いですよ」

【取材協力】今津 太陽さん

1980年生まれ。社会福祉法人泉新会理事長。元公務員保育士。株式、小規模、社会福祉法人の保育現場を経験。保育の現場の問題を解決することが大好き。全国の園長先生や保育士に話をすることもしばしば。保育のオンラインサロンをnote上で展開中。
保育の進化論