親ができる子どもへの習慣付け
メリットを知ると、ぜひ子どもに学ばせたくなってくるプログラミング。より楽しく学ばせるために、親ができる子どもへの習慣付けの方法を教えていただきました!
プログラムを評価して褒めてあげる
岡嶋「できあがったプログラムをきちんと見て、評価して、褒めてあげてください。詳細がわからなくても大丈夫です。見た目でもなんでも、褒めてあげることがモチベーションにつながります。成果物を発表したい、褒めて欲しいと思う気持ちは、どの子もとても強く持っています。それをうまくくすぐってあげましょう。
私自身も、9歳のときに自分が作ったプログラムが初めて雑誌に掲載され、とても嬉しかったことを覚えています。その後の人生を決めたと言ってもいいほどです。
今はインターネットなど、発表できる場所がたくさんあります。最初からインターネットで公表するのはハードルもリスクも高いですが、最も身近なオーディエンスであるご両親がたくさん褒めてあげてください」
何をどの順番で行うとうまくいくか、考えるくせをつけさせる
岡嶋「プログラミングは論理と順番がすべてです。普段の生活で、例えば朝に今日やることの見通しをつけ、どんな作業をどんな順番で行うと、一日がうまくいくかを考えるくせをつけてあげると、必ずプログラミングにも役立ちます」
複雑な作業を、単純ないくつかの作業に分割する練習をさせる
岡嶋「就職活動の筆記試験などでも問われることですが、『複雑な作業』、つまり自分には取り組めないと思うような難問を、『単純ないくつかの作業』、つまり自分でも簡単にできると思える課題に『分割する練習』も、とても効果的です。
たとえば、はみがきという難解な作業は、どんな単純な作業の組合せでできているでしょうか? そう問いかけ、一緒に考えてみるのもいいでしょう」
今回教えていただいたことを読んで、わくわくしてきたママは、ぜひ子どもにもその楽しさを教えてあげましょう!
【取材協力】岡嶋 裕史先生
中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。富士総合研究所、関東学院大学情報科学センター所長を経て、中央大学総合政策学部准教授。著書多数。NHK Eテレ講師。朝日新聞出版「大学ランキング2016」メディアへの発信度(教員:書籍)8 位。