眠気・倦怠感:「今は仕方ない」と割り切る
「初めて妊娠したときは、とにかく体がだるくやる気が起こらず、掃除をしようにも集中できずに『何か病気なのでは』とすごく怖かったのを覚えています。
『倦怠感もつわりの一種だから、無理せず休むのが一番』と主治医に言われて驚いたけど、実際に何もできないので『今は仕方ない』と割り切ってずっと横になっていました。
こんなつわりもあることは知らなかったけど、赤ちゃんがお腹にいるのでほかの病気より慎重になってしっかり休めたのは、いま思い出すと正解だったと思います」(38歳/自営業)
「妊娠初期はひたすら眠くて、会社でも気がつけばうとうとして同僚がこっそり起こしてくれることもありました。つわりのせいとわかっていても、私自身が『眠気くらいで』と休むのをためらっていましたね。
ある日、仕事が終わり車で帰宅していたらまた眠くなり、堪えていたつもりが瞼が重くなったのか、思い切りクラクションを鳴らされてハッとしたら車線をだいぶはみ出して走っていました。
コントロールできないことが怖くなり、会社に事情を話して有給をもらいました。思い切って休むことも自分のためだと思います」(33歳/総務)
つわりの症状には倦怠感もあります。集中力がなくなる、眠気がひどくなるなど人によって違いはありますが、だるさは自分ではどうにもなりません。
気をつけないといけないのは、「これくらいで」と無理をしてしまうこと。
妊娠は、体の状態がそれまでと変わり赤ちゃんを育てていくモードに入ります。「普段とはまったく違う自分になる」と思い、体力を過信せず休むことが最大の対策です。
周囲にもつわりの一種であることを説明し、休養を優先しましょう。
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つわりの苦しみは、いつ終わるかわからない不安が余計に女性を追い詰めます。
ストレスを遠ざけるには、コントロールできないことは「仕方ない」と受け入れる、そのうえで少しでも楽になる過ごし方を考えるのが最善です。
何より大切なのは無理をしないこと、体調の安定を第一にリラックスした時間を過ごしたいですね。