そうかもしれません。一点集中型じゃなくなったのかな。2016年はそれができなかった。卒業してたったの数カ月で、「先を見たい」なんて言えなかったから。
「48グループを卒業してから、宮澤佐江の姿を見てない」って言われて、2016年は苦しかった。2017年もテレビには片手で数えられるくらいしか出てないけど。でも、自分的に2017年はすごく充実していた年だったんです。
そう自分で納得できているので、人にどう言われても気にならないというか。もちろん、もっとたくさんの人が目にする地上波に出たいっていう欲も持ちつつですよ。
ーー2018年の抱負を考えるとき、やはり舞台YEARだった2017年の意味は大きいですね。
そうですね。
2017年は、ミーハーじゃなくなってきた1年でもあった。私にとって「爆弾」ともいえる『TOKYO TRIBE』で共演した、BBB(Beat Buddy Boi)の大ファンになって。
B-BOY、B-GIRLを観て、やっぱりすごいと思ったり、「歌手ってすごい」、「アーティストってすごい」って思ったり。
『TOKYO TRIBE』で共演したプロの人たちを見て、自分はやっぱり何かの「プロ」になりたいんだって思いました。いろんな人に認められる人になりたいというか。
「器用で、何でも、何となくできちゃう人」、いますよね。でも、自分はそうじゃない。もちろん器用な人も、その人自身はすごく努力しているのかもしれないし、魅力的だし、ミステリアスですごく素敵だと思うんです。
でも自分は、かっちりと、ちゃんと。「これになるためにやってきた」って、ひとつ言えるものがあって、自信があるもののときには、もっているものを爆発させる人でありたいんです。
「むむむぅッーーーー、ズルいぃぃぃーー」
って、思わせちゃうような、武器(笑)。そういうものを自分も見つけたいです。『TOKYO TRIBE』は、武器をもった人の集団だったからなぁ。こう思うようになったのは、あの人たちに会ったからだと思います。
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