「別れ」を切り出せない本当の理由

「彼女と別れようか、と思うようになってから、行動に変化が出たのか今度は同期の女性に距離を置かれるようになりました。

毎週のようにお茶やカラオケに誘っていたので、警戒されたのだろうと思います。

それを実感しても、また彼女のほうを向く気も起こらないし、どちらとも今は中途半端ですね。

同期とは仕事があるのできちんと線を引いて接することができていますが、彼女のほうは週に二回ほどしかLINEは来なくなり、このままフェードアウトかなとも思います。

僕から『別れよう』と言えばいいのですが、彼女に『元彼との関係に一方的に嫉妬して別れを言い出した男』と思われそうで、それが許せなくて切り出せずにいます」(32歳/製造)

問題から目をそらすふたり

元恋人とのつながりは、たとえ本当に後ろ暗いことがないとしても、今の恋人が嫌がるのであれば距離を置き、不要な衝突を避けるほうがいいでしょう。

「何もないと言うのだから、こっちの人間関係も尊重されるべき」と話す人がいますが、恋人にとって悲しいのは、自分の不安を抑えつけられることです。

過去に関係のあった人より今の恋人とのつながりを大切にするのが愛情であり、それがこのケースの本当の問題といえます。

隠れて元彼と会われていたことにショックを受ける彼氏の気持ちを無視したことが、溝が生まれるきっかけでした。

そこから目をそらす限り、関係の修復は望めません。