家計節約&お金を増やすポイント3つ

続いて小沢さんに、家計を節約したり、お金を増やしたりするポイントを教えていただきました。

母一人で頑張らない

小沢「節約というと、ママ一人でがんばりがちですが、おすすめしません。多くの家庭を見てきましたが、家計のやりくりに成功している家庭は、家族が一致団結し、コミュニケーションがしっかりとれています。

例えば、水道光熱費は家族みんなで節約するなどです。

例えば我が家では、子どもがまだ小さいときには、光熱費の毎月の料金の推移グラフをトイレなど家族みんなが目にする場所の壁に貼っていました。

光熱費の金額は、最近、ネットで見られるようになっていますが、中には、グラフで表示してくれる会社もあります。それを印刷して壁に貼ると、増減がわかりやすいので『今月は減らせるようがんばろう』と家族が同じ目標を共有することができます」

家族共通の目標を作ることが大事

小沢「家族共通の目標を作ることが継続のポイントです。私も子どもが小さい頃に『頑張って節約して、旅行代を貯めて、家族みんなで楽しもうね』と呼びかけて節約してきました。

旅行や外食など、共通の楽しみの目標を持ちましょう。特に旅行は子どもに良い経験と思い出を与えられます。物より子どもへの経験にお金をかけるのも良いのではないでしょうか」

夫婦間の協力も必要

小沢「夫婦が互いに協力することも大事です。旦那さんの浪費が多いことが、家計が苦しい原因となっている家庭もあります。夫婦でうまく情報共有しながら節約し、お金を増やしていきましょう。

夫とうまくやるためには、妻の普段の大変さを強調するだけではなく、夫の意見も尊重することだと思っています。

これは我が家の事例ですが、節約を家族に呼びかけるときも『パパはお仕事をがんばってくれてるから、私たちもがんばって節約しようね』と言ったり、ものを買うときや旅行先を決めるときには、必ず夫の意見を取り入れるようにしたりすることで、うまくいくようになりました。

また、男の人はルーティン化を得意とするといわれていますので、担当制で家事を分担するのもよいでしょう。夫婦で話し合って『これはパパの担当ね』と伝えることで、ずっとやり続けてくれるはずです。

我が家はトイレ掃除やお風呂掃除を夫の担当にしています。ポイントは、『私たちもがんばるからパパにも協力してほしい』という気持ちを伝えることです」

家計全体を見直したうえで、メスを入れやすいところから始めることがポイント。そして、何より、家族や夫と一致団結をすることが大事であるようです。

ママが一人でがんばりすぎず、みんなで節約をしていきましょう。

【取材協力】小沢 美奈子さん

ファイナンシャルプランナー
K&Bプランニング代表。大学卒業後、損害保険会社に就職し、営業・社員教育・研修講師などを経験。2012年よりファイナンシャルプランナーとして活動を開始し、雑誌やWebなどで記事執筆、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「本物の節約 残念な節約」(河出書房新社)。