尿漏れの原因は「骨盤底筋の衰え」
骨盤底筋とは、骨盤が下に垂れないように支えている筋肉です。しかし、年齢とともに筋肉はゆるんでいきます。
また、40代になり更年期に差し掛かると、ホルモンバランスが乱れるため、骨盤底筋も弱くなってしまいます。
さらに、20代の頃に比べて、30歳を過ぎてから太りやすくなったと感じている方も多いと思われます。 加齢とともに基礎代謝も低下して、脂肪がつきやすくなったのです。肥満も骨盤底筋の衰えにつながるため、尿漏れの原因になります。
尿漏れのメカニズム
尿漏れは、おなかに入れた力が膀胱を圧迫して、膀胱内の圧力が上がってしまい漏れてしまう状態です。
私たちの膀胱は、ある一定量まで尿がたまると脳から指令が出て、排泄をしたくなるという仕組みになっています。トイレで排尿の準備ができると膀胱の筋肉が収縮して尿道が開き、排泄をするのです。
しかし、骨盤底筋の筋肉がゆるみ、尿道や膀胱を締めている括約筋もゆるむと、尿漏れが起こります。
尿漏れがひどくなる原因
水分の摂り過ぎは、尿漏れがひどくなる原因になります。とくに、利尿効果のあるコーヒーやアルコールの摂り過ぎは控えましょう。
また、尿漏れには、糖尿病が隠れている場合もあるため要注意です。糖尿病は頻尿のもとになるほか、多飲になることが特徴です。
尿漏れの改善方法
尿漏れを改善するには、骨盤底筋の筋肉を鍛えることが必要です。肛門の周りの筋肉をキュッと締めて数秒維持したり、下半身強化の体操をしたりしてもよいでしょう。
さらに手軽にできるのは、呼吸方法の工夫です。大きくゆっくりと息を吸い込むと、横隔膜が下がり、骨盤底筋も縮んで下がります。逆に、大きく息を吐くと横隔膜が上がるので、骨盤底筋も弛緩して上がります。
このような呼吸を毎日10回ほどするだけでも、尿漏れ改善に効果があります。