「彼とは婚活アプリで出会い、付き合ったときにはお互い29歳でした。

婚活アプリの項目で結婚への意思の記載もあってそこには“すぐにでも”と、そこまで長い交際を求めていないところも一緒だったんです。

付き合って1年目の記念日に、少し高いお店でディナーをしたときに相手から何の言葉もなかったので、お店を出て散歩中に私からストレートに『結婚してくれませんか?』と言いました。

彼は笑顔で『もちろん』と返事をくれて、自分から言うつもりだったと伝えてくれたんです。

でも、その日の深夜、『顔を見ると言えなくなるから。結婚できません。さようなら』とLINEが来ました。そこから音信不通に……。

意味がわからないまま、今に至ります」(32歳/フリーランス)

自宅まで何度か行ったことがあるそうですが、インターホンは2~3回しか押せず、拒絶されるのが怖くて何もできなかったそうです。

アプリなどの出会いでは、LINEなど少数の連絡先しか知らず、共通の知り合いも少ないなど、片方だけの意志であっという間に疎遠になってしまうことがあります。

結婚したいと思ったほどの相手を信じたい気持ちはわかりますが、付き合った当初に結婚の意志が確認できたなら、少しずつ外堀を埋めていくのが今の時代は必要かもしれません。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。