「親子のコミュニケーションを深めてほしい」との想いから誕生

この商品を開発したのは、「パパママカット応援団」という団体。2014年、愛知・岐阜で美容院を経営する理容師がボランティアで始めたそうです。

団長を務める山内義孝さんは、たくさんの親子と関わる中で、子どもの髪の毛を切るという行為は、単に美容院代を浮かせるためだけでなく、“親子のコミュニケーションの時間”だということに気づいたといいます。

山内義孝さん(以下、山内)「『カットがうまくなる』『失敗せずに髪が切れる』『ハサミを向けるのが安全』という目的はもちろんですが、それだけではなく、親子が楽しく交流できるものを作ろう、と思ったのが、このパパママカット応援団のスタートです。

そのとき、“カットコミュニケーション”という言葉が生まれました。文字の通り、カットを通してできる、親子の密なコミュニケーションのことをそう呼び、パパママカット応援団として、この“カットコミュニケーション”を日本全国に広めていきたいと考えました。

その後、協力者であるデザイナーと共に『カットコミュニケーションを広げていくためにはどんなアイテムを作ったらいいのか?』を考え、開発を進めました」

けれども、試作品を作って親子に試してもらうと、さまざまな問題点が発生。それを改善して試作品を作り、また試してもらい、意見をもらう…。それらの行程を何度も何度も繰り返し、グリップの持ちやすさや子どもが持ったときの安定感、マスクの大きさなどを調整していったそう。

また、「子どもがまっすぐ持てるように」という課題を解決するため、最終的に目の部分が透明のデザインに。それにより、ハサミを入れるガイドラインの位置が自然に安定する、使いやすいデザインを実現したそうです。

前髪カットの時間を、親子の貴重な思い出に

山内さんは、「前髪カットをきっかけに親子のコミュニケーションの時間を一分一秒でも増やしたい」、そして「日本中の親子の絆を、もっと深めていきたい」といいます。

山内「『子どもが嫌がるし、何かと面倒…』『じっとしているのは嫌だ!』と、親も子も憂鬱だった前髪カットの時間を、『今日はどのお顔にする?』『可愛くなろうね!』『楽しいね』と、親子で楽しく話しながら、お互いにコミュニケーションをとりながら過ごす、思い出の一瞬にしたいのです。

至近距離で我が子に触れ、話しながらコミュニケーションを取れる期間というのは、本当にあっという間です。親子で髪を切りながら笑いあった日々を、大人になった我が子と思い出して笑いあえる―。そんな家族を増やしていきたいと考えています」

実際、このマスクを使って子どもの髪を切った方からは、「子どものいつも見られないような表情が見れて、とてもいい時間でした」「いつもはじっとしていてくれないので、最後まで切るのも大変。これなら、楽しんでくれるし、目を閉じてなくてもいいので安心するみたいで、きちんと最後まで切らせてくれます」といった声が寄せられているそう。

変身カットマスク」のラインナップは、ストレートカット、ラウンドカット、アシンメトリーカットの3種類があり、お好みのスタイルで選択可能(各1728円)。また、新柄が続々登場している「変身カットマスク 替えマスク」(リフィル/各540円)を用意すれば、気分によってマスクの柄を変えることもできます。

変身カットマスク3種類のほか、カットクロス、ガイドブック、お片付けボックスなどがすべてセットされた「前髪カットスターターキット」(4968円)は、プレゼントにもおすすめです。※価格はすべて税込です

ぜひ、前髪カットの時間を楽しいイベントに変え、親子の絆をはぐくんでみてはいかがでしょうか。

【取材協力】パパママカット応援団

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。