3: 母と姉との関係が壊れた
「うちは父親が不倫をしていて、親や姉はずっとそんな父親のことを嫌悪していました。私が高校を卒業したときに、長い間我慢をしていた母から離婚を切り出して別れました。
それなのに私自身が不倫をしてしまって、しかも相手の子どもを妊娠し、母親や姉に助けてもらいました。それ以来、母親と姉からは“不倫をした子”というレッテルを貼られ続けています。
父親が派手に不倫をしていたので母も姉も不倫にはとても厳しく、私が不倫をしたことで母や姉と断絶に近い状況が何年も続いています。
不倫相手の子どもができたときには、不倫相手がそのまま逃げてしまって音信不通になり、ふたりは私を金銭的に助けてくれました。でも『もう家族とは思えない。これは手切金だから返さなくていい』と、私に冷たく言い放った母と姉の顔が今でも忘れられません。
母親や姉との関係がおかしくなって以来、お正月やお盆の長期休暇で無理に帰省をしても、前みたいに楽しく過ごすことができません。実家にいても母も姉も私とどう接していいのかわからないみたいなので、帰省先でホテルに泊まっています。
不倫をした結果なので自業自得ですが、家族とこんなふうになってしまったことが一番つらいです」(30歳女性)
本人が不倫をしていると理解している以上、言い訳はできません。
道徳に反した行動はときに、いつも味方でいてくれるはずの家族の心も離してしまいます。
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「不倫をすれば必ず代償がある」と言っても間違いではないのかもしれません。
慰謝料を請求されることなく不倫を終えても、その後の人生で大きな後悔を招く展開が待っていることもあるのです。
不倫は道徳に反する行動です。足を踏み入れてしまう前に、自分が何をしようとしているのかをしっかり考えてみましょう。