厚生年金に加入するメリット・デメリット
メリット
厚生年金に加入するメリットは多くあります。代表的なものに以下の5つがあります。
・将来受け取る年金額が増える
・傷病手当金や出産手当金がもらえる
・勤務先の公的な健康保険に加入できる
・障害を負ってしまった場合、障害厚生年金が上乗せで受け取れる
・会社が保険料の半分を負担してくれる
厚生年金に加入すると将来受け取る年金額が増えるのが一番のメリットではないでしょうか。人生100年時代、終身で受け取れる年金額が多いに越したことはないですね。
傷病手当金は、病気をして仕事を休んだ期間中、給与の2/3相当が支給されます。また、出産をする人は産休期間中、出産手当金として給与の2/3相当が支給されます。
デメリット
次に、デメリットについても確認しましょう。
・社会保険料を支払うことにより、給与の手取り収入が減る
社会保険料を払うことにより、手取りが減る場合があります。
例えば、扶養範囲内で社会保険料の自己負担がない年収106万円の人が厚生年金の対象になると、毎月の厚生年金保険料は8,000円程 になります。しかし、20年加入すれば年金受給額が月9,000円程増えることになり、支払う保険料より受け取る年金額が多くなる計算です。
そのため、手取りが減ることにだけ目を向けるのではなく、その分将来の年金額が増えると長い目で考えればデメリットではなくなるのではないでしょうか。
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人生100年時代、リタイア後の人生の時間は長くなっています。目先の保険料負担にフォーカスするのではなく、長期目線で厚生年金に加入するメリットを考え、将来受け取れる年金額を上積みして老後に備えてはいかがでしょうか。
【執筆者プロフィール】田端 沙織
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー
証券・運用会社で10年以上の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー 兼 金融教育講師として「正しく・楽しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や個別相談業務を関東圏中心に開催しています。得意分野は資産運用。小学生2人と保育園児1人の3児を絶賛子育て中。