「彼氏も私も正社員ですが、歩合制で月によってはお給料の額が跳ね上がる彼氏のほうが年収は高くて、ボーナスの額も違います。
デートで食事に行くといつも払ってくれるので、申し訳ないから安めの居酒屋などを提案すると、『俺が行きたいから』と雰囲気のいいお店に変更する彼氏には感謝してばかりです。
せめて割り勘で、と思うけど『生活費に残しておいて』ときっぱり断られ、心配してくれているのがわかります。
お金のない彼女で不満はないのかと尋ねたことがありますが、『俺が忙しいときにお弁当を作ってくれたりシャツにアイロンをかけてくれたり、俺ができないことをしてくれるから感謝しているし、何も不満はない』と笑顔で言われて、しみじみとうれしかったです。
収入の差を気にすること自体を彼氏は嫌がるので、出してくれたときは素直にお礼を言って終わらせています。
彼氏が不満はないと言ってくれたように、私にできることでお返ししていけばいいし、今は料理の腕を上げたくて自炊をがんばっています。
収入の高さを鼻にかけるような人じゃなくてよかったと思うけれど、それに甘えてばかりじゃなくて、ふたりの関係に尽くしていける彼女になりたいですね」(女性/32歳/配達)
男性のほうが収入が高くデートでのおごりが当たり前になっても、甘えっぱなしではいつか愛情が冷めるかもしれません。
男性が差を気にしないでほしいと口にするのは、彼女なりにできることを考えてくれているのが伝わっているからです。
その姿こそ、出すことを惜しまない気持ちにつながります。
自分のできることでがんばる、それが格差に関係ない愛情を育てるのですね。