――「敬語からタメ口にどうやって切り替える?」「価値観の違うママさんとの会話のやり過ごし方」など、具体的な対処法やエピソードが満載で参考になります。本書の中で特に気に入っている、思い入れのあるエピソードがあれば教えてください。
おやまさん:「まったく会話したことのない園ママさんと一緒に帰ることになったら…?」の話は、自分の内面をよく描けたので気に入っています。本の最後のほうに収録された「人見知りママおやまさんのエンジョイ!ひとり時間」というコミックエッセイも、“人見知りでひとりが好きな自分”を肯定するようなものが描けたのでお気に入りです。
――人見知りでも大丈夫だよ、というメッセージが感じられて私も好きです! ツイッターで育児漫画を公開されていますが、もともと漫画を描くのがお好きだったんでしょうか?
おやまさん:漫画は今まで描いたことがなくて、育児漫画で初めて挑戦しました。育児漫画を描くことで、今まで取りこぼしていた子どもたちとの日常の小さなおかしさやおもしろさに気付けるようになったと思います。
――個人的にはコミュ力の高い夫さんが出てくるエピソードも好きなのですが、タイプが正反対の夫さんが本書を読んだ感想などは……?
おやまさん:夫は私の漫画を読んで否定も肯定もしません(笑)。
人付き合いで悩んだときに夫に相談するときがあるのですが、そういうときは大体「そんなに気にしなくていいと思うよ」と言ってくれます。夫は人見知りではないし、割と行動できるタイプで、私とは考えていることがあまりに違うので、アドバイスはあくまで参考程度に聞いています。
――なるほど。3人のお子さんたちも人懐っこいタイプということですが、お子さんのコミュ力にびっくりしたこと、助けられたことがあれば教えてください。
おやまさん:長女はまったく物怖じしないので、初対面の人に対して照れたりすることもなく、友達のように挨拶したり服装を褒めたりしていて、すごいなあと思います。