3: キャリアアップしたと思っていた

「前職の上司と不倫をしていて、仕事でかなり私のことを優遇してくれていました。

当時の私は、不倫もしていたけれど仕事も頑張っていたので、不倫相手が私を優遇してくれているのも実力だと勘違い。当時は、不倫相手が“ひいき”をしてくれていることにすら気づいていませんでした。

不倫相手と別れてから仕事がやりにくくなり成績も落ちたのを見て、ずいぶんと優遇されていたんだな……と気づき、結局その職場を辞めて転職しました」(33歳女性)

「営業職をしていた頃に取引先の年上男性と不倫をしていて、仕事でも有利だったことがあります。

当時の私は『色恋を仕事に持ち込むのも実力のうち』なんて甘い考えをしていて、不倫の関係で仕事の成績も伸びていたから調子に乗っていました。

その男性と別れて一気に営業成績が落ちたときに、不倫に明け暮れていた間に他の仕事がおろそかになっていたことに気づき、焦りましたね……。結局、営業成績が再び伸びることはなく、営業職から異動になりました」(37歳女性)

職場の上司や取引先の相手と不倫をしたことで、一時的に仕事に有利な状況が生まれる人もいるのでしょう。

しかし実力によるキャリアと誤解してしまえば、それが誤解だと気づいて軌道修正をしたくても間に合わないこともありそうです。

不倫中は相手に恋をしていることも影響し、現実を歪んで見てしまうものなのかもしれません。

不倫を終えてから後悔をしてもあとの祭り。

不倫をして得られるものは「ゼロ」または「マイナス」だと理解し、絶対に足を踏み入れないほうが健全なのではないでしょうか。

「グルメや旅のライティングのほか、人間観察も得意。生活に密着したテーマの取材を重ねる。旅先で過ごす時間と温泉に浸かっているときが幸せ。結婚願望がなかったのに結婚してしまい、後悔しつつ毎日を楽しんでいる。」