――佐江ちゃんを取り巻く状況からしたら、それも仕方ないのかもしれませんね。でも日々の暮らしの中で「勉強時間をどう確保するか」という問題はもしかしたら、日本で働きながら海外事業を担うビジネスマンなら誰もが、最初にぶつかる難関ともいえるかもしれません。

そうか、そうですよね。私もどうにかしなきゃいけない、とは分かっているんですけど、ほんとに「勉強するための時間」が取れない…。せめて何かやらなくちゃと思って、上海のスタッフにお願いしてSNH48のライブ音源を送ってもらって、移動の時などに聞くようにしています。とりあえずSNH48のレパートリーを歌えれば、たとえトークはできなくても、いつステージに立てって言われても立つことができるなーと思って。

――佐江ちゃん、工夫しているじゃないですか!

でも、困ったことに、歌詞を覚えるより先に身体が動いちゃうんですよ。知っている振付だから全部踊っちゃう。それでダンスのほうに集中しちゃって、結局「あっ、曲が終わっちゃった。音楽しか聴けてない~」ってことになっちゃって。この勉強法は自分でも「いいぞ!」と思って張り切って試してみたんですけど、語学学習という意味では、あんまり役に立ってないかも。。。(ヘ;_ _)ヘ ガクッ

――いや、でもいいですよ! たとえダンスに集中してしまっても「ながらで聴き流す」ことも語学学習では効果のある方法のひとつですから。そんな教材もたくさん出ているでしょう? SNH48でのステージ活動に直結しますし、ぜひ続けてください。

「ながら」でも、本当にいいんですか?

――集中して勉強時間を確保できれば、それに越したことはないんですが、でも例えば、中国への派遣が決まったビジネスマンの皆さんだって、朝から晩まで中国文化や中国語の勉強ができるワケじゃありませんよね。

あ、そっか!

――仕事も勉強も、が無理な状況であれば、思い切って発想を転換して「集中しないで勉強する」いわゆる「ながら学習法」を活用してみてもいいと思います。佐江ちゃんのアタマも身体も、ひとつしかないワケですし(笑)

(笑)となると……SNH48のレパートリーを聴くということ以外に、何か方法があればいいなぁ。

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