――世界のラジオが聴けるアプリをダウンロードしてみては? 例えば「TuneIn Radio」というアプリなら、アジア地域から中国を選択して、さらに上海をはじめ、都市別にいくつものラジオ局を選べます。ジャンルも音楽系とか政治系とか、たくさんありますよ。

私は、政治はちょっと……(笑)

――(笑)人気のあるラジオ局なども分かるようになっていますから、ぜひお気に入りの局を見つけてください。ミュージックチャンネルを聴けば、大陸の音楽事情もなんとなく分かってきますし。意外にJ-POPの中国語版がよくかかったりもするので、興味があればそんな曲を自分で探してみてもいいと思います。

J-POP人気は、根強いんですね~。

――それに佐江ちゃんは文化放送の「リッスン?」をはじめ、ラジオパーソナリティとしてもご活躍ですから、現地のパーソナリティの方のノリみたいな部分も共感できたり、逆にビックリしたりすることもあるかもしれません。

(笑)

――もちろんアプリを使わなくても、検索エンジンで「中国のラジオ」等を調べてみると、公式サイトから配信している現地局がそれこそ何十とあるので、自宅のパソコンでかけっ、ぱなしにしておく、という手もあります。

でも、日本語訳がないと……

――最初は、意味が分からなくてもいいんです。佐江ちゃんはマジメなので「中国語、やるぞォ!」と気合を入れてしまうタイプだと思うのですが(笑)。何にもしない時間にダラダラ聴いておくことが、あとから集中して勉強した時にきっと役立ちます。それによく出てくるフレーズ、例えば天气预报とかCMとかの言い回しは、知らない内に音だけ覚えちゃったりしますから、あとから中国語の先生に「○○ってよく聞くけどどんな意味?」って尋ねてみてもいいのではないでしょうか。

子どもが言葉を覚えるのと同じってことかな。耳から覚えるというのは歌と一緒だから、たしかにできるかも。

――あとはリラックスタイムに、さりげなーく中国語を持ち込むとか。

え? リラックスタイムに?

――例えばいま自分の時間ができたら、お部屋で何かしたいなーと思うことはありませんか?

中国とは全然関係ないですけど、久々に、大好きな『僕等がいた』のアニメが観たいなー。

――それです!

???

――『僕等がいた』の中国語字幕版≪我们的存在≫を観ましょう! まずは音声が日本語でも構いません。時々、目のはしに字幕が入って「へえ、中国語ではこういうのか」でいいんです。その小さな積み重ねが、シリーズを観終わる頃には大きくなっています。

そういえば台湾ロケの時もオフの時間、ホテルのテレビで日本のバラエティを中国語の字幕付きで見て「こんな風にいうんだー」って思って、おもしろかったなぁ(第21回)。

――それと同じことを、日本国内でもしてみたらどうでしょう。≪我们的存在≫以外にも、佐江ちゃんが出演した映画『高校デビュー』の中国語版≪俏妞出招≫なども、すでに日本語での内容が分かっているからオススメです。上海あたりでならDVDを買えると思いますから、現地のスタッフさんに頼んでみては? SNH48メンバーには日本好きな子も多そうですから、彼女たちに借りてもいいですし。

『高校デビュー』にも中国語版があるんですねー。SNH48メンバーもいっぱい日本のドラマや映画を観ている子たちだから、相談してみてもいいですね。彼女たちとのコミュニケーションにもなるし!

(※佐江ちゃんと『僕等がいた』については第11回にも登場しています。併せてご覧ください)

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