人生初の450グラム! 完食できるのか、オレ?
450グラムのステーキを食べたのは初めてかもしれない。
というよりも懐具合が心配で、250グラム以上のステーキを頼もうなどと考えたこともなかった。
この日、450グラムのステーキに払ったのは、ライスとスープ付きのセットで1790円。
破格である。懐具合を心配せずに食べさせてくれたのは、『マロリーポークステーキ中目黒店』。
この店ではステーキのサイズを山の名前で表記している。
「日和山セット200グラム(ひよりやま/990円、以下すべて税込)」、「高尾山セット270グラム(1190円)」、「富士山セット450グラム(1790 円)」、「マッターホルンセット700グラム(2590円)」、「キリマンジャロセット1000グラム(3490円)」、「エベレストセット1500グラム(4990円)」、「オリンポスセット2000グラム(6190円)」。
注文ごとに店長の佐藤正幸さんが重さをはかり、肉を切る。
この時点で芯まで火が入っている肉をフライパンで焼く。まずは周囲に焼色が付くまでソテーする。
次に片面を丁寧に香ばしく焼いた後、裏面を軽く焼き、サラマンダーと呼ばれる器具で全体を温める。
ステーキを皿に盛り、クリームスピナッチ(ほうれん草をチーズの入ったホワイトソースであえた料理)とマッシュポテトを添えればできあがり。
くどいようだが、これまで一度も450グラムのステーキを食べたことがない。そびえ立つ「富士山」を前に途中で下山するのではないかと心配していた。ところが、意外や意外らくらくと〈登頂〉に成功した。