浅草寺の裏手に「浅草ローカルバーガー」がある。人力車の俥夫が挨拶をしながら通り過ぎる、下町情緒あふれるハンバーガーショップだ。
ハンバーガーのパティは、牛肉が一般的だが、浅草のこの店では、鹿児島産の六白黒豚で作ったパティを売り物にしている。
鼻、シッポ、足の先端が白いことから、六白黒豚と呼ばれる。
540グラムもあるハンバーガーを、平然と完食するツワモノも!?
「うちの一番人気は、『ブッチャーバーガー360』」と河合保孝店長は胸を張る。
360は、パティの重さだ。パティ1枚は、180グラム。ブッチャーバーガー360は、パティが2枚入っているという意味。
「ブッチャーバーガー180」(単品980円)は、パティが1枚。パティが3枚の「ブッチャーバーガー540」(単品2,180円)もある。540グラムもあるハンバーガーを、平然と完食するツワモノもいるそうな。
さすがに3枚は自信がないので、ブッチャーバーガー360(単品1,580円)を頼んだ。
パティはうで肉、スネ肉、もも肉のミンチに加え、やや大きくカットしたもも肉も配合。大粒に切った肉を混ぜることで食感を演出している。
鉄板で片面を焼いたら、裏返す。しっかりと火が通るように、ヘラを押し付ける。一瞬肉汁があふれ出て、美味そうな香りが立ち上った。
鉄板でこんがりと焼いたバンズに、マヨネーズと自家製ハニーマスタードを塗る。そこにパティをのせ、その上に自家製オニオンソテーをそえ、チーズソースをかけたものが、「ブッチャーバーガー360」。
注文後パティを焼き始めるので、店内で熱々を食べることができる。
せっかくなので「ハワイアンバーガー」(単品1,280円、写真のポテト付きは1,380円)も作ってもらった。パティはブッチャーバーガーと同じ。
パティを焼き始めたら、同じ鉄板にパイナップルを置き、その上にベーコンをのせる。
「ベーコンをカリカリにしたくないので、こう焼いています」
パイナップルのソテーは初めて見た。ソテーすることで、パイナップルの甘味と旨味が凝縮しそうだ。ベーコンはもちろん、パティと同じ黒豚製。ベーコンの焼けた香りが鼻をかすめる。
パティ、パイナップル、ベーコンが焼けたところで、バーガーを仕上げる。
マディラワインで作ったオリジナルソースをかけるのが、この店のハワイアンバーガーの特徴。さっそくいただくことにした。
黒豚のパティと黒豚のベーコン。なんと贅沢なコンビだろう。パイナップルのソテーがアクセント。