新大久保に来るのは何年ぶりだろう。かつてはヨン様びいきのオバサマばかりだったが、いまや低年齢化が加速し、女子高校生がめだった。
彼女たちを横目に、「カンホドン白丁(ぺくちょん)」へ向かった。
店は細い露地の地下だったが、この人が立っていたのですぐにわかった。カン・ホドンさんが出迎えてくれたのだ。
注目の焼肉店「カンホドン白丁」日本第一号店が新大久保に
カン・ホドンさんは元シルム選手(格闘家)で、現在タレントや司会者として活躍中。
焼肉好きのカン・ホドンさんが韓国伝統焼肉店をプロデュース。アメリカ、中国、オーストラリア、東南アジアなどに300店舗展開している。
2020年1月、新大久保に「カンホドン白丁」の日本進出第一号店がオープンした。
店内はこざっぱりとした、典型的な焼肉屋スタイル。
店の特徴はどこにあるのかなあと思いつつ、メニューを眺めた。
「ケランリングセット(500円)を試してみませんか」
白菜キムチやもやしのナムル、チョレギサラダ(サニーレタスのサラダ)、タレなどを運んできたスタッフに提案された。
「ケランリングセット」には、「コーンチーズ」(300円)と「ケランチム」(300円)が含まれているという。未体験の料理を断る手はない。
そのほか、「上カルビ」(1,580円)、「カンホドン・サムギプサル」(1,380円)を頼んだ。
未知のメニュー「ケランチム」、その正体に驚き!
しばらくすると、スタッフが円盤型の道具を運んできて焼台にセットした。
続いて巨大なヤカンを持ってきたかと思うと、黄色い液体を円盤に注ぎ始めた。
「ケランチムはだしが入った卵焼きです。片面が焼けたら、ひっくり返すのでしばらくお待ちください」
上カルビを焼いて食べた。
一般的な焼肉屋で食べる上カルビよりもサシが少ないものの、なかなか美味い。
サニーレタスにのせ、ナムルと一緒に食べても美味しい。
サムギプサルは豚バラ肉だった。日本の焼き肉屋では牛肉がメインだ。けれど、韓国では廉価な豚肉をよく食べるのだそうだ。
サムギプサルはかなり厚く切ってあった。