7年連続売上ナンバー1! 「ミート矢澤」のテイクアウト弁当
岡山在住の知人が、上京する際、いつも愉しみにしていることがある。大丸東京店で買った弁当を、帰りの新幹線で食べることだ。しかもいつも同じ店で同じ弁当を買う。「ミート矢澤 テイクアウト 大丸 東京」の「ステーキ弁当」だ。
大丸東京店地下1階に新設された「肉の細道」に、同店がオープンしたのは2012年8月。
大丸東京店には、弁当のブランドが55もある。その中でミート矢澤のハンバーグ弁当は、開業以来7年連続売上ナンバー1。
なぜ人気があるのか。行列ができることで知られるミート矢澤の弁当であることに加え、焼き立て、作り立ての弁当だからだと思われる。
弁当は、作りおきが当たり前。その常識を打ち破り、弁当に新しい価値を創造したミート矢澤に軍配を揚げた人が多いはず。
そしてこの7月、恵比寿にミート矢澤の新店舗がオープンした。「ミート矢澤 テイクアウト 恵比寿」である。
恵比寿店のために生まれた、激うまハンバーグ用ソース
大丸東京店で人気の高い弁当もあるが、恵比寿店にしかない料理もメニューに掲げた。ハンバーグ用に、新しいソースを開発したのだ。
大丸東京店のハンバーグに使用するソースは、すりおろした野菜と果物を使った、醤油ベースの和風ソース。
方や、恵比寿店では、ミート矢澤総料理長の福島亮さんが、新規にデミグラスソースを開発。黒毛和牛、牛骨、香味野菜を3日煮込んで作った濃厚なソースだ。
恵比寿店の厨房で、ハンバーグを作る工程を見せてもらった。
「デミグラスハンバーグ弁当」を実食!
注文後、1個1個肉を整形する。鉄板で両面を焼いた後、スチームコンベクションオーブンというマシンに入れる。10分ほどで取り出したハンバーグは、ふっくらとふくれ上がり、厚みが約2倍になっていた。
これをデミグラスなどと一緒に容器に盛れば、「デミグラスハンバーグ弁当」(1,900円)の完成。注文後15分ほどでテイクアウトできる。
肉汁がマグマのように、いまにも噴火しそう。ナイフを入れたら、黒毛和牛の肉汁が、じわじわと流れ出てきた。
五反田のミート矢澤でハンバーグを食べたことがある人ならば、本家とまったく同じハンバーグだと気づくはず。
ナイフで切ったハンバーグを、デミグラスソースに付けて食べてみた。黒毛和牛の肉の旨味や肉汁と、黒毛和牛で作ったデミグラスが口の中で出会う。肉汁が、肉の旨味が、口の中を走り抜ける。
「煮込みチーズハンバーグ弁当」も絶品!
もう一品、恵比寿店にしかないメニューがある。恵比寿店のための新作「煮込みチーズハンバーグ弁当」(2,400円)だ。
ハンバーグは、先のハンバーグと同じように仕上げる。これをソースで煮込むのだが、デミグラスだけでなく、トマトやタマネギを加えたもので、2時間コトコトと火にかける。
ハンバーグに、デミグラスやトマト、タマネギの旨味を吸わせたら、容器に移す。鍋底のソースをハンバーグにかける。その上に、ホワイトチェダーチーズをのせ、バーナーで焼けばできあがり。
ソースにはトマトやタマネギや、煮込んだ際、肉から出る旨味も含んでおり、デミグラスソースを凌駕した、複雑な味わい。ハンバーグを食べるというよりも、極上ソースを食べる感覚。極上ソースをご飯にまぶして食べるのが正解。パンがあれば、パンにつけて食べるもよし。