■ノドの奥が締まったようになって声が出ないとき!!
……緊張でノドが締まったようになって声が思うように出ないとき、どうすればいいですか?
「声がでなくなる大きな原因の一つに、首にある『肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)』の緊張のさせ過ぎというものがあげられます。これは、舌骨から肩甲骨につながっている首にある筋肉なのですが、普段は隠れていてまったく見えません。
ところが、緊張状態に陥ると、そこにクッと力が入るタイプの人がいるのです。すると、普段はみえないその部分が、首筋にモコっと出てきます。
これが膨らむと、声帯を圧迫するような形になってしまうので、言ってみれば自分で自分の首を締めているような状態になるんです。それでノドが押しつぶされて、響きの悪い声になってしまうんです」
……首筋の「肩甲舌骨筋」が膨らむことによって声が圧迫されるとは知りませんでした! もしそうなったら、どうすればいいでしょう?
「こういう状態になってしまった人には、その部分をマッサージしてあげると、膨らんでいるのが元に戻ります。
だから、あまりに緊張して声が出ない!となってしまったときは、この筋肉をほぐしてあげればいいのです。ほかの筋肉を痛めないよう、ゆっくりと、しかし、少し強めに押してあげると楽になりますよ」
■「面接」「プレゼン」の時の攻略法とは!?
……「面接」のとき、印象をよくしたり、気をつけるポイントはありますか?
「面接でどんな人を採りたいかといえば、やっぱり明るくてハキハキした人じゃないですか。それなら、『明るくてハキハキした声』を出せばいいわけです。
そのためには、『笑うツボ』を意識して、前にヒュっと声が出るようにすることと、『笑顔を作る』ことが重要です。ただし、「笑顔で」というと、単純に口を横に引っ張る人がたくさんいますが、どよーんとした表情のまま、口を横に引っ張っても、それは「笑顔」ではありませんよね。本当の笑顔とは、口より上の表情筋を「上」に持ち上げることで作られます。そうすれば自然に口角も上がります。
どうすれば、表情筋を上に持ち上げられるかというと、一番簡単なのは、「目で笑う」ことです。「目」がしっかり笑顔の「目」になれば、印象のいい自然な笑顔になります。「口で笑わず、目で笑う」「第一声を『笑うツボ』からしっかり出す」これで、印象は急上昇です」