抗酸化作用とは、簡単にいうと「からだがサビるのに抗う作用」のことです。
活性酸素とは、本来は人が生きていくために必要な生理活性因子です。しかし、それが多く発生すると、からだにダメージをもたらしたり、老化の要因となったりしてしまいます。
そのために、活性酸素を抑える抗酸化物質がアンチエイジングの秘訣となるのです。
今回は、老化の種類や、効率的に抗酸化成分を取り入れるためのポイントをご紹介します。
1.老化には3つの種類がある
老化とは、歳をとってからだの機能が低下することですが、肌の老化はおもに3つの種類に分けられます。
1‐1.光老化
光老化とは、光によって肌が老化してしまうことです。
たとえば、あまり日光に曝されないお尻はツルツルしているのに対し、日にあたる頻度が高い手の甲には、シワやたるみが出やすいのはこのためです。
光老化は、紫外線を浴びた時間に比例するともいわれており、自然老化に比べて深いシワやシミが見られ、肌がゴワゴワするのが特徴です。
1‐2.糖化
活性酸素がからだの「さび」と呼ばれているのに対して、糖化はからだの「こげ」といわれることがあります。
糖化とは、余分な糖質が体内のタンパク質などと結合して細胞が劣化することで、それが進むとシミやくすみなどの肌トラブルにつながります。
1‐3.女性ホルモンの減少
肌の老化はホルモンの影響も受けます。女性ホルモンである「エストロゲン」は年齢とともに減少しますが、エストロゲンが少なくなることでコラーゲンの生成力や保水力がダウンし、肌はツヤや弾力を失ってきます。
さらに、エストロゲンの減少は、肌のターンオーバーも衰えさせ、肌を老化させてしまうのです。