2022年10月に法改正!マッチング拠出とiDeCo併用、どっちがいいの?

今までは、企業型に加入していた方は、ほぼiDeCoに加入することが出来ませんでした。

今回、法律改正により、マッチング拠出を行うか、iDeCoに加入するかを選択できるようになりました。

加入者にとっては、どちらを選択すべきか悩むかもしれません。希望別に見ていきましょう。

・口座管理料はかけたくない!→マッチング拠出がオススメ

iDeCoはネット証券だと、初回手数料2829円、毎月の口座管理料として最低でも171円以上かかります。

・運用商品の選択を増やしたい→iDeCoがオススメ

iDeCoはご自身の好きな金融機関を選択できます。企業型にはない商品を選択できることは大きなメリットといえるでしょう。

・企業型での毎月の掛金額が少額の方→iDeCoがオススメ

たとえば企業型の掛金が毎月500円だとすると、マッチング拠出を行ったとしても毎月500円の掛金となってしまいます。このケースの際は企業型でマッチング拠出を上乗せするより、個人型で毎月上限額の20000円を拠出した方が、節税効果も高く、より多くの掛金の運用が行えるでしょう。

企業型確定拠出年金に加入している皆様は加入者サイトにてiDeCoの上限額が掲載されています。是非この機会に自分の上限額をチェックして、マッチング拠出を選択するかiDeCo併用を選択するか考えてみましょう。

確定拠出年金は法改正も多く、年金、証券、税金の知識が必要になる制度です。最近はインターネットで分かりやすく解説されているサイトやブログがありますが、自分自身の環境にばっちり当てはまるケースを見つけることはなかなか難しいため、専門家(年金に詳しいファイナルプランナーなど)いつでも相談できる窓口を用意しておくと安心かつスムーズです。

【執筆者プロフィール】平井 梨沙

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー/IFA
平成元年生まれ。学習院大学卒業。大手証券会社、大手生命保険会社にて勤務。生命保険会社では企業型確定拠出年金を中心に、証券、税金、年金の視点より6000名程度の相談業務に携わる。金融商品や制度においては、加入や購入といった入口の部分ではなく、その先にある、受け取りや売却といった出口部分こそ、サポートが必要であると感じFPとして独立。またお金とキャリア両軸の金融教育を行うためにキッズマネーステーションに所属。

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション