「一年付き合っている彼氏の浮気を知ったのは、私の仕事が忙しいときでした。
なかなか会う時間が作れず彼氏には謝っていましたが、まずかったのは仕事帰りに同僚の男性たちと飲みに行った話をしたことだと思います。
酔った状態で遅い時間に彼氏に電話して、飲んだことを言ったら『金曜日だから、せめて電話でゆっくり話したかった』と返されて。
『こっちも大変なのだから、これくらいの息抜きはいいでしょ』と言ってしまい、それから彼氏のテンションは低いまま、連絡が少しずつ減ってきて。
LINEのひとつもない週末、さすがに焦って『夕方に会えない?』と送ったら『忙しい』と返され、何とかしなければと思うけれど仕事をこなすのが精一杯で彼氏とちゃんと話せませんでした。
そんなある日、彼氏のほうから『ほかに好きな人ができたから別れてほしい』と電話で言われ、ショックで問い詰めたら『もうずっと前から会っている。君だって会社の男たちと飲みに行くし、いいだろう』と嫌味っぽい声が返ってきて、『それって浮気だよね』とつい口にしました。
『浮気でも何でもいいからもう別れよう』と彼はそっけない態度のままで、悲しいのと腹が立つのと同時に『これで別れたら悔しい』という気持ちがあって、ほかの男性と飲みに行ったことやなかなか会えないことなどを一生懸命謝りました。
どこかで『私が折れたら相手も思いとどまるはず』と思っていたけど、案の定『じゃあやり直そうか』と言われ、ほっとしました。
好きな人ができた話はあてつけかなと今も思っていますが、今は私がやり直してもらった側で、毎日LINEや電話を欠かさずコミュニケーションを取っています。
疲れるけど、今まで忙しい私を励ますだけで会えないことを責めなかった彼氏を思い出すと、浮気の原因は私にあると思うのですよね。
付き合っているからと油断せず、彼氏とはちゃんと向き合っていこうと思います」(28歳/営業)
浮気は、どんな場合でも「する側」が100%悪いと断言できますが、自分にもそうさせるような落ち度があったと自覚できるときはそれを素直に謝ることも大切です。
ふたりの信頼を先に損ねたのは自分のほうと思うなら、そこを改善していく姿勢を見せれば彼氏の気持ちもまた動きます。
彼女と順調なのに別の人とこっそり関係を持つ悪質な浮気とは違い、コミュニケーション不足から生まれるこんなつまずきは、お互いに自分の態度を見直すきっかけにするのが最善です。