どんなに相手のことを愛しているカップルでさえ、何年、何十年とずっと付き合い始めたころの“ときめき”や“ドキドキ”を維持させるのは、なかなかの至難の業ですよね……。Mさんも、彼女と付き合い始めたばかりのころは、周囲が羨むほど仲が良かったそうですが。年々付き合いを重ねるうちに相手のだらしなさが目について、ついには嫌気が差してしまったそうです。

「私も元カレと別れたのは、ちょうど3年くらい経ってからかな。相手のことが好きなうちは、彼のどんなことも素敵に見えるから恋って不思議ですよね。でも、そのうち彼の考え方に同意できないことが増えてきたり、しまいには食べ物の趣味まで『やっぱり、合わないかも……』と、ふたりの相性の良さに疑問を感じるようになってきちゃって……。始めは全然そんなこと、気にならなかったのにな」
 

そう語るのは、現在彼氏募集中の独身女性Sさん(28歳)。彼女も「恋は3年で冷める」説を実感しているようで、付き合い始めたときはまったく気にならなかった彼の趣味や価値観が、3年を過ぎたときから急に彼との相性を現実的に考えるようになったのだとか。

ですが、それは単に気持ちが冷めたというより、付き合っていくうちに彼との結婚を意識し出したから、とも捉えられると思うのですが……。

「それもあるんですけどね。なんていうか、彼のルックスや仕事に惚れ込んじゃったのがいけなかったのかな。友達に誘われて、たまたま一緒に飲んだんですが、それからよく連絡を取り合うようになって。話も弾むし、むこうも私に好意を寄せてくれていたので、正直悪い気はしませんでした。ただ、付き合うようになってから、彼の自分勝手な性格がやたら気になるようになったんですよね……」(Sさん)

付き合う相手に、どんなことを望むのかは人それぞれ。しかし、結婚も視野に入れるとなると、相手の性格や価値観の相性はどうしても避けられない条件ですよね。

また恋愛は3年で冷めるという説も、3年さえ乗り越えれば、4年目からはときめくような恋から安定した愛情に気持ちがシフトする、ともいいます。どうやら、これも脳内ホルモンの働きのひとつのようで、もしかしたらお互いの愛情が試されるのがその期間なのかもしれません。