筆者の知人男性Tさん(29歳)も、そんな3年間を乗り越えたひとり。結婚を意識し出したころは「本当にこのまま、こいつと付き合っていいのか?」と、ぼやくことも多かったようですが、どうやらここ最近は気持ちに変化が表れてきているようです。
「彼女のことは好きだったんですが、言葉遣いが汚かったり、酒癖の悪さがだんだん鼻につくようになってきました。付き合ったころは、あんなにかわいかったのに……。でも、仕事も忙しいみたいだし、あんまりムリに『もっと女性らしくしようよ』ともいえないんですよね。それに、多少男っぽくても仕事に精を出す彼女は、とても一生懸命で頼り甲斐もある。結婚したらいい嫁さんになりそうだなって、いまはプラスに考えるようにしています」(Tさん)
3年も付き合えば、大抵相手のことはわかるものです。はじめは一目惚れ、憧れで付き合っていた恋も、現実を目の当たりにして気持ちが冷めていくのはよくある話。
そうしたなかで「これは許せないな」「このくらいなら、まあいっか……」といった相手の良し悪しを判別していくうちに、別れるのか、そのまま付き合っていくのか、の結論が出るのかもしれません。
そしてこれらの意見は、どうやら男女共通のよう。現在の彼氏と付き合って4年目に入るKさん(30歳)も、一時は彼氏と付き合うことに疑問を抱いていたと話しますが、いまは「やっぱりこの人と付き合っていてよかった」と幸せを実感しています。
「若いうちなら、どんな恋愛も楽しめると思うんですよ。だけど年々歳を増していくと、女性はもちろん、男性も結婚を意識してくるでしょ? つまり、なり振り構って恋愛をすることができなくなってくるんですよね……。多少、相手にガマンならないことがあっても、それを注意して許していければ、それでいいのかなって。理想通りの完璧な人なんて、そうそういないと思うので、適度に割り切るのも大切ですよね」(Kさん)
どんな相手であれ、誰しも一度は恋人との関係を考えるもの。別れる、別れないほどの迷いはないにしろ「このまま、この人と付き合っていて良いのかな……?」と思ったとき、その事実をどう受け止めるかによって、その後のふたりの関係も大きく変わってきそうですね。