手土産の用意~渡すときまでの基本ルール

最後に、親挨拶時の必携品ともいえる「手土産」の基本ルールを紹介します。どんなものを買っていけばいいの……と悩む人も多いですよね。

「消費してなくなってしまう、お菓子や果物などがよいでしょう。ですが、『ついでに買った』印象を与える可能性があるので、訪問する相手宅の近くで買ったのがバレバレなものは避けて。事前に調査した、相手の親の嗜好に合ったものを選ぶのが一番」と坂田先生。

相手の両親が和菓子が好きなのか、それとも洋菓子が好きなのかなど、あらかじめ相手にリサーチしておくと、ハズレはありません。

手土産の渡し方も大切です。「基本的には最初の挨拶が済んでから渡します。部屋に通された場合は、きちんと着座してから渡しましょう。手土産を手提げ袋に入ったまま渡すのはNGです。手提げ袋から出し、きちんと相手の方へ正面を向けて差し出すのが礼儀です」(坂田先生)。

やや格式張っているように感じられるかも知れませんが、相手の両親、とくに女親は礼儀や作法がきちんとできているかどうかで、子どもの恋人を評価するもの。「長い間お付き合いをしていかなければならない相手の両親ですから、最初の印象が後々まで尾を引かないよう十分に注意しましょう」と坂田先生。

親挨拶時に最も大事なのは、どれだけよい印象を与えるかーー。慎重に、でもその場を楽しむよう、リラックスして臨んでくださいね。
 

【お話を聞いた先生】
坂田陽子さん
1977年、福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛に関するカウンセリングを開始する。数多くの相談案件を解決した経験から、独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、日本国内のみならず海外からも恋愛相談を受け、その相談件数は年間1万件以上にも上る。数多くの相談事例から導き出した「恋愛のあり方」「恋愛論」には定評があり、 各マスコミからの出演依頼やコメンテート依頼も多く、芸能人の恋愛問題から離婚問題まで幅広く「恋愛」に関して発信している。坂田陽子の恋愛力アップ相談教室

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。