シメの「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」と、スイーツ的な点心類

「マーライコウ」「ミルクフライ」「キンモクセイとクコの実ゼリー」は塩っぱ系点心との相性も◎

「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」(580円)

そしていったんシメ的に「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」を注文。

広東式のサラサラとしたお粥ですが、蒸し塩豚の出汁が絶品で、さらにピータン・塩卵がアクセントとなり、あっさりした粥と具の塩味のバランスが絶妙で何杯も食べたくなる美味しさでした。

かなりの満足感を得ることができましたが、さらに忘れてはならないのが甘めのスイーツ的点心類です。

他では味わえないミシュランスイーツの味を試すべく、「マーライコウ」、「ミルクフライ」、「キンモクセイとクコの実ゼリー」の3点を注文。

「マーライコウ」は、あっさりとした味わいの蒸しパンケーキ。ふんわりとしていながら食べるとしっとりした食感がやみつきになります。ここまでに注文した点心類との相性も抜群なので、同時にオーダーするのも良いでしょう。

「マーライコウ」(480円)

また、琥珀色でひし形にカットされた「キンモクセイとクコの実ゼリー」は、見るからに上品な一流スイーツ。

キンモクセイが薫るクコの実が入ったゼリーで後味サッパリの味わい。こちらもまた、点心類の箸休めとしていただくのもアリだと思いました。

「キンモクセイとクコの実ゼリー」(380円)

そして、最後が香港定番のデザートだという「ミルクフライ」。

ミルクプリンをサックサクの食感に揚げたもので、軽い食感と素朴な味わい。でも、何故だかクセになるような忘れられない味わいでもありました。

「ミルクフライ」(480円)

絶えない行列が納得できるハイクオリティの味わい

ダテじゃなかったミシュラン掲載店。唯一無二の味わいをぜひ一度!

ここまで「ティム・ホー・ワン」の10種類の点心を堪能しました。いずれのメニューも大満足で、確かにこれまでの日本の点心専門店にはなかった味わいばかりで、行列が絶えないのも十分納得でした。

1つずつのメニューはやや高額にも感じますが、複数人で行きシェアすればだいたい15002000円台で収まると思います。ミシュランで評価された繊細かつ唯一無二の味わいが、この金額でいただけるのはかなりありがたいです。

また、店員さんの接客も丁寧で気持ちが良く、とても楽しく食事できたことも付け加えておきます。

どれもまた食べたくなるような味だったので、今回食べきれなかった残りの約20種類も、また食べに足を運んでみたいと思いました。

本記事を読んで気になった方も、ぜひ「ティム・ホー・ワン」に足を運んでみてはいかがでしょうか。これまでに口にしたことがない、絶品点心の数々に出会えるはずですよ!

取材協力:添好運(ティム・ホー・ワン)

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。