【インド宮廷料理 マシャール】ビリヤニランチ。カレーはバーラクバニールをチョイス
【インド宮廷料理 マシャール】 パーラクパニール。インドチーズをトッピングしたほうれん草のカレー

ビリヤニランチはカレー1種類に、日替わりのビリヤニ、シークカハーブ1個、ムルグマラーイー(スパイスに付けたチキン)1個、グリーンチャトニ(後述)、デザート、ライタ(後述)のセット。

メニューそのものは、あたり前だが、どこのインド料理店でも出している料理のはずだ。

私の地元の町インド(ざっかけない中華料理店を「町中華」と呼ぶように、街中にあるインド料理店をこう呼びたい)でも同じ料理をメニューに掲げている。

ところが、マシャールとの差は歴然としていた。

マシャールでの食事後、その町インドでタンドリーチキン付きのランチセットを頼んだ。

価格的には大差ないものの、タンドリーチキン、カレー1種類、ナーンの他、なぜか白飯も付いてきた。ナーンがあるなら白飯はいらないと思うのだけれど。

【インド宮廷料理 マシャール】タンドリーランチのタンドリーチキン、フィッシュティッカ、シークカハーブ。右下がグリーンチャトニ

マシャールのタンドリーランチには、コリアンダーや青唐辛子などで作った、ピリ辛で酸味があるソースのグリーンチャトニもそえられていた。

グリーンチャトニはタンドリーチキンに付けたり、ライスに少しかけると味変する魔法のソースだ。

片や、町インドのランチセットには、おざなりの料理が盛られているだけ。

味以前に、インド料理をおいしく味わってもらうためのこまやかな心遣いがまったく違っていた。

その町インドにもインド人らしい料理人がいる。

【インド宮廷料理 マシャール】ナーンを取り出すフセイン料理長

だが、マシャールのフセイン料理長とでは、経験値が圧倒的に異なるとしか思えなかった。