冒険とイマジネーションの海に隠された情熱:東京ディズニーシー開園
2001年9月4日、世界初の海をテーマとしたディズニーテーマパーク、東京ディズニーシーがグランドオープンしました。
世界で唯一で美しい景観がパークのおおきな魅力あることは、皆さんも御存知のとおり。ここでは、そのオープンにフォーカスして、その魅力に迫ります。
東京ディズニーシーの開園には、1988年に第2パークの計画を発表してから、実に13年もの歳月を要しました。
当初、ディズニー社はアメリカのディズニー・MGM・スタジオ(現ハリウッドスタジオ)をベースにした映画スタジオを提案したものの、東京ディズニーランドとは違った体験を提供できるパークを望んだため白紙に。
その後、両社は海をコンセプトとした現在の東京ディズニーシーのコンセプトを構想しました。しかし、その検討も一筋縄ではいかず、日本人の喜ぶものを創りたいという思いのオリエンタルランドとディズニー社の間で、さまざまな協議が行われてきました。
この両社の努力により生まれた信頼関係は、今回のスピーチにも現れており、両社のパートナーシップの絆の強さは印象的でした。
そして、現在の東京ディズニーシーがあるのも、このときにオリエンタルランドの方々の強い情熱があってこそ。この努力によって、東京ディズニーシーが魅力的な場所になっていると思うと、感謝しかありません。
この詳細は、現CEOの加賀見俊夫さんが書かれた著書「海を超える想像力」に詳しく描かれています。こちらもあわせて読むとさらに魅力が深まります。
ディズニー史上”最強” プロモーション:タワー・オブ・テラー
2006年9月、タワー・オブ・テラーが東京ディズニーシーにオープンしました。
元々は、1994年にフロリダディズニーのハリウッドスタジオに登場したアトラクションで、「トワイライト・ゾーン」という作品をテーマにしていました。
しかし、日本への導入に際しては、独自のストーリーに一新。皆さんご存知のシリキ・ウトゥンドゥの呪いとミステリーに包まれた史上”最恐”として登場しました。
グランドオープン前、この東京ディズニーシー独自ストーリーをゲストに伝えるためにさまざまな手法が取られてきました。
ストーリーを訴求する専用のWebサイトが登場(現在は閉鎖済み)し、ストーリーを伝えました。また、サイトへの誘導するポストカード街頭で配布したり、雑誌に短編まんがを掲載するといった、プロモーションも行われました。
私も当時に配布されたカードを集めるために都内を駆けずり回ったり、書店で雑誌を購入した思い出があります。
プロモーションという点では、ここまで力を入れていた例は後にも先にもないほどの史上”最強”のプロモーションが展開されました。
いかに日本版のタワー・オブ・テラーのストーリーをゲストに伝えようとしたか、その熱意が伝わってきました。