華やかで画期的なパレード:イースターワンダーランド

2010年からスタートした東京ディズニーランドのパレード「ディズニー・イースターワンダーランド」は、日本では馴染みの薄かったイースターをテーマにして、パレードの魅せ方にも工夫がされた画期的なパレードでした。

パレードが、ファンタジーランド〜ウエスタンランド、プラザ、トゥモローランド〜トゥーンタウンの3箇所で停止するのはもちろん。それに加えて、停止中にミッキーが6種類のコスチュームに着替えながら、フロートからフロートへ駆け回り、各フロート上に上がってゲストにご挨拶。

一回の停止中に先頭のフロートから最後のフロートまでミッキーが移動していくという試みがありました。

このパレードには、2つの狙いがあったのかなと思います。1つは一人でも多くのゲストにミッキーを通過するだけではない形で見せてあげたい。もう1つは場所によって違うミッキーを何度も見に来てほしい。

この2つの思いを1つのパレードにギュッと詰め込んだ結果、画期的なパレードが誕生したのでしょう。

ディズニーを代表する夜のエンターテインメント:ファンタズミック!

東京ディズニーシー ファンタズミック! ©Disney

東京ディズニーシー10周年にあたる2011年9月、東京ディズニーシーでスタートしたのが「ファンタズミック!」です。

もともとは、1992年に、カリフォルニアのディズニーランドで幕を開けた夜のショーで、1998年には、フロリダ、ウォルト・ディズニー・ワールドのディズニーMGMスタジオでもスタート。現在でも両パークでは、アップデートを繰り返しながら公演が続いています。

米国のファンタズミック!はステージ型のショーであるのに対して、東京ディズニーシーでは、メディテレーニアン・ハーバーのどこからでも鑑賞可能。
このため、その魅せ方は大きく異なり、球体型スクリーンやウォータースクリーンをバージに載せたり、ハーバー中央に大きなソーサラーハットの映像装置を設置することで、ハーバーのどこからでも楽しめるような作りとなりました。

ハード面では大きな違いはあるものの、ストーリーの根幹は「ファンタズミック!」そのもの。ミッキーのイマジネーションの世界を東京ディズニーシーにふさわしい形で描かれていました。

また、音楽に関しても、ファンタズミック!のテーマソングを一部取りれたオリジナルソング「Imagination Song」が書き下ろされ、終演後のハーバーで流れました。

「ファンタズミック!」といえば、ディズニーを代表する夜のエンターテインメント。これを、開催する場所の形状もゲストの趣向も違う東京ディズニーシーで開催するには、開発した方のプレッシャーも大きかったはず。

しかし、ファンタズミック!のコンセプトを見事に再現しつつ、見事に東京ディズニーシーの場にふさわしい形にバージョンアップされいたのに感銘を受けました。

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