なんたって「KEKKON」ですからね
――そして4月8日には中野サンプラザにて10周年記念公演"アーバンギャルドのディストピア 2018 「KEKKON SHIKI」"も行われます。
おおくぼ:お釈迦様の誕生日ですね。
――そうなんですか?
浜崎:うちの母もそれ一番最初にそれ言いましたね「あら、お釈迦様の誕生日じゃない」って。
松永:メンヘラの輪廻を断ち切る……。
浜崎:もう容子菩薩になるときですよ。そろそろ開きはじめてますね、チャクラが、
――この10年の修業により……。
浜崎:菩薩化していたのは間違いないです。
松永:なんたって「KEKKON」ですからね。ファンの子たちの病と10年付き合ってきたから、ここで一段落、決意を固めてもいいのかなと、こういうタイトルにしました。
浜崎:人生の墓場ですよ!
松永:とあるファンの子から貰った手紙で、「私は10代の頃にアーバンを知って7、8年。松永さんのせいで彼氏もできないし、恋愛もできません、つまり結婚もできません。責任取って一生音楽を作り続けてください」という手紙をいただいたときに、「わかりました結婚しましょう」って思ったんです。
浜崎:無責任男ですね。
おおくぼ:結婚しても離婚できるからね。
――それではアーバンギャルド流の「KEKKON SHIKI」を。
浜崎:合同結婚式ですね。
松永:こんなに長くやってるとは思わなかったですし。
浜崎:私もそれは思ってました。早くブレイクして早く解散したかったけど、一向にブレイクしないから続けるしか無い。
おおくぼ:ブレイクしないからブレイクしない……。
松永:はっはっは。
瀬々:なるほどね?
浜崎:ライブも試行錯誤してる段階ではあるんですけど……。完成に近づいている感覚はあります。
松永:未だにアーバンギャルドっていうのはひとつの作品で完成したとは思ってなくて。サグラダファミリアみたいなものなんですよ。
瀬々:あー、ずっと作り続けてる。
松永:だから何年も何十年もかけて作り続けているんだろうな。永久に。
浜崎:もう従業員増やして早く完成させたいですね。
松永:だからその未完成さが、アーバンギャルドが少女たる所以なのかもしれないですよね。それに、アーバンギャルドが少女が生まれて10歳になってしまったんですよ。もう他人なんですよ、僕の中では。アーバンギャルドにも自我がある。
瀬々:そうなんだ。
松永:もちろん、身近な存在ではあるんですけど、もう僕だけのものじゃないし、僕自身じゃない。ファンのものでもあるし、これから初めて聴く人のものでもあるっていうところで、中野サンプラザはそういう10年育ってきたアーバンギャルドを、僕自身改めて新鮮な気持ちで見られるようなものにしたいな。
これまでの総括、これまでの世界観というものを、もっとも視覚的にも音楽的にも表現したものになると思うんですけど、どちらかと言うと、これから作っていくものの布石、新しい始まりになるように。
瀬々:10年目ということもあるので、ひとつの節目として向かいたい気持ちが大きいです。今回会場も大きいので、今までアーバンギャルドでできなかったような、舞台の設備も使えたりできると思うし。アーバンギャルドのライブは楽しいんだよ、すごいんだよということを伝えられるような。ああ10年やってるバンドってすごいんだなって思われるような、楽しいライブをしたい。この10年間を感じてほしい。
おおくぼ:アーバンギャルドを沢山のお客さんに見せたい。もっとやりたい。今までのアーバンギャルドの中では最大キャパですし、上手く行けば、今後もっとたくさんの人に見て貰える場所でやれたらな、ということも思ったりして。皆見に来てね!
浜崎:サンプラザでのワンマンが決まった時からずっと、4月8日が終わるまで生きた心地がしなくて。もう早く来てほしいというそわそわした気持ちと、落ち着かない不安で仕方がない気持ちがずっと続いているので、「早く終わりたい」という気持ちが、まずあるんですよ。それと同時に、「終わってほしくないな」ってライブが始まると思うんだろうなと。
けいさまも言ってたけど、今までの最大キャパでやらせてもらえるということは、すごく嬉しいことなんですけど、自分自身が10年一区切りということに対して燃え尽きてしまわないかが心配。アルバムもそうだし、ライブもそうだし、お客さんも一段落してしまわないかという不安もあるので、これから先を予感させるようなライブにしたいという想いも自分の中で強いので、その先を感じさせるような、けいさまの言うように「こういうアーバンギャルドをもっと見たい」という風に思ってもらいたくて、今準備しています。
松永:まあサグラダファミリアは全然完成してないですからね。
瀬々:うん、まだまだこれから作っていかなきゃ。
おおくぼ:達してないもんね。
浜崎:でも、やっぱり一区切りついてしまうんじゃないかという不安は正直あります。なぜなら……メンヘラなんで……!
松永・瀬々・おおくぼ:そっか〜〜!
スケジュール
リリース情報
『少女フィクション』
■初回豪華盤:(本体¥3,800+税 8%)【DVD 付き】 CD 番号:FBAC-050
発売:前衛都市 販売:FABTONE CD
・CD収録楽曲 全11曲
01,あたしフィクション/02,あくまで悪魔(先行シングルCD『あくまで悪魔』収録曲)/03,ふぁむふぁたファンタジー(非流通『昭和九十一年』収録曲)/04,トーキョー・キッド/05,ビデオのように/06,大人病/07,インターネット葬/08,鉄屑鉄男/09,キスについて/10,少女にしやがれ/11,大破壊交響楽(非流通『昭和九十一年』収録曲)
・DVD 収録楽曲全4曲
01,あたしフィクション/02,あくまで悪魔/03,ふぁむふぁたファンタジー/04,大破壊交響楽
ブックレット:24P
■通常盤:(本体¥2,800+税 8%) CD 番号:FBAC-051
発売:前衛都市 販売:FABTONE
・CD収録楽曲 全11曲
01,あたしフィクション/02,あくまで悪魔(先行シングルCD『あくまで悪魔』収録曲)/03,ふぁむふぁたファンタジー(非流通『昭和九十一年』収録曲)/04,トーキョー・キッド/05,ビデオのように/06,大人病/07,インターネット葬/08,鉄屑鉄男/09,キスについて/10,少女にしやがれ/11,大破壊交響楽(非流通『昭和九十一年』収録曲)
ブックレット:12P
【ショップ購入特典情報】
■TOWER RECORDS特典:CD「アコースティック・少女フィクション」
※ニューアルバム収録曲のアコースティック・バージョンを複数収録したスペシャルCD
■HMV特典:インストゥルメンタル・バージョンCD
※ニューアルバム収録曲のインスト・バージョンを複数収録
■VILLAGE VANGUARD特典:掌編小説「少女フィクション」
※松永天馬が執筆する、手のひらサイズの小説
■disc union特典:オリジナル・クリアファイル
※ニュー・アルバム・オリジナル・ヴィジュアルによるクリアファイル
【インストアイベント】
● 4/4(水)19:30~『アーバンギャルドの公開処刑13』トークライブ&生写真サイン会 タワーレコード梅田NU茶屋町店
● 4/5(木)19:30~『アーバンギャルドの公開処刑13』トークライブ&生写真サイン会 HMV 栄店
● 4/6(金)21:00~『アーバンギャルドの公開処刑13』トークライブ&生写真サイン会 タワーレコード新宿店
ライブ情報
■10周年記念公演 アーバンギャルドのディストピア2018 KEKKONSHIKI
チケットぴあほかで一般発売中!
2018年4月8日(日)中野サンプラザホール <16:15/17:00>
一般チケット/A席指定 5,000円(税込) B席指定 4,000円(税込) ※3歳以上チケット必要