2: 世話好きは損をする!?

Web編集者の友梨佳さん(仮名・33歳)は、料理も得意でおもてなしも大好き。そのため飲み会の幹事を進んでやっています。最初のうちは楽しかったのですが、それがだんだんとしんどくなっていったといいます。

「幹事をやることで結果的に私の人脈を惜しみなく与えることになったんですが、参加者に仕事の縁が生じてもカップルが誕生しても、まったく私に連絡もなくとても寂しい思いをしました」

さらに仕事関係者に大事な人脈を奪われるなど、裏切りや義理を欠く人が多くなり、しまいには好意を抱いていた男性が参加した女性と付き合ってしまったそうです。

人に与えたり尽くす友梨佳さんに感謝する人がいなかったというのは、恩知らずが多いとつい憤慨してしまいますね。

しかし人間というものについて深く知ることで、傷つくこともなくなります。

アメリカの作家、D・カーネギーの著書『道は開ける』は日本国内だけで300万部以上の売り上げの大ヒット作です。悩まない方法をテーマにしたこの書籍の名言を紹介しましょう。

「人は感謝を忘れがちである。感謝を期待することでなく、むしろ喜びのために与えることである」

「恩知らずを予期しよう」

どうですか? なかなか鋭い視点で、人間関係の機微を教えてくれますね。

友梨佳さんのように、人のために尽くすのはとても素晴らしいことですが、でも結果的に自分が傷ついてしまうのならこれまでのやり方を変えることをおすすめします。尽くすことで、縁が生じるという考えを捨てましょう。

例えば、友梨佳さんのような世話好きで社交的なタイプとは正反対の、非社交的だけど真面目な研究員や職人気質の男性などに目を向けてみるのはいかがでしょう。

今までの人間関係になかったタイプと縁が生じることによって、友梨佳さんの長所が生かされ、自分の魅力を再確認できるかもしれません。