「見てほしい」サインへの親の心がけ
「見てほしい」サインは、言い換えれば「構ってほしい」「認めてほしい」ということです。
ですから、できないことと同じくらい、いえそれ以上できたことに注目し、しかも、注目しているということが、子どもにわかるようにしっかり伝えることが大切です。
例えばこんな風に伝えましょう。
「え~、もうそんなこともできるの?」
「うわ、すごい。一人でできるんだ!」
「一人でやれたんだね、ビックリ!」
「自分でしてくれるから、ママ大助かりだわ」
そして、叱らないといけないようなことを繰り返した時は、「何度言ったら分かるの!?」ではなく
「さっき言ったこと忘れちゃった?」「どうするんだっけ?」と軽く言ってみましょう。
くどくど言うと、注目してもらいたい子どもの思うつぼですから、よほどのことでない限り、サラッと注意して終わりましょう。
ポイントは、いいことをした時の方が、悪いことをした時より、しっかり注目してもらえると思わせることです。
「教えてほしい」サインへの親の心がけ
子どもが何度も同じ失敗をするというのは、それが苦手だということです。
ですから、苦手なことを克服する方法を教えてあげましょう。
手指の力が弱いと思ったら、物を握るようなおもちゃを与えたり運動をさせるとか、忘れ物が多いなら、忘れ物をしないですむように工夫することを教えましょう。
親が一方的に決めてやらせるのではなく、子どもと一緒にどうしたらいいかと考えることがポイントです。
たとえば、忘れ物をしないためのチェックリストを作ってみようとか、玄関に「○○持った?」の張り紙をしてみるとか、面白いアイデアが浮かぶかもしれません。
まとめ
「見てほしい」サインや「教えてほしい」サインに気づくためには、子どものことをよく観察する必要があります。同じことで叱ることが多くなれば、まず原因は何かを探ってみましょう。
子どもを変えるには、元となる原因を改善すること。子どもはまだまだできて当然ではなく、できなくて当然なのです。
「見てほしい」サインや「教えて」サインに親が気づけば気づくほど、子どもは愛されているという自己肯定感を持ち、やればできるという自信がつきますよ。