インスタスポットがたくさん!「ハニベ巌窟院」
今小松市で若者たちに人気のフォトスポットのひとつとなっているのが、ハニベ巌窟院(石川県小松市立明寺町イ1番地)。役目を終えた石切り場が、仏像などの彫刻を安置した観光地へと姿を変えました。ハニベとは埴輪のことです。
1951年に誕生したハニベ巌窟院は高台にあり、上で訪れた鵜川石切り場跡をはるかに超える広さが自慢です。初代と二代目の院主が作った不動明王や阿弥陀如来など、さまざまな仏像群がズラリと並ぶ様に圧倒されます。
中でも人気なのは「鬼の食卓」。目玉の串ざしや耳と舌の甘煮など、おどろおどろしい食事を堪能中の鬼たちに混じって写真を撮る人も多いそう。
一つひとつ手作りされた箸置きなどの埴輪アイテムはお土産におすすめです。
自然が生んだ奇岩鑑賞を楽しめる「那谷寺(なたでら)」
2017年に開創1300年を迎えた那谷寺(石川県小松市那谷町ユ122)。境内には、大悲閣(本殿)や三重塔、護摩堂、鐘楼など国の重要文化財がいっぱい。名勝に指定された奇岩遊仙境は注目のフォトスポットのひとつです。
永い年月を経て、風と波に洗われるようにして、現在の奇岩ができあがったと言われます。
奇岩遊仙境の向かいにある楓月橋(ふうげつきょう)や展望台などから写真を撮るのがおすすめ。
絶好のフォトスポット「滝ケ原アーチ石橋群」
明治後期から作られたアーチ型の石橋が5つも現存する滝ヶ原。狭いエリアにこれだけの歴史ある石橋があるのはとても珍しいそう。
日本国内における石橋の9割は九州地方に現存しています。
最初に訪れたのは丸竹橋。石橋って見れば見るほど不思議になります。角ばった石を集めて、一体どうやってアーチ型の石橋が完成するのか。綿密な計算に基づき、正確な石組みがされているのですね。
丸竹橋とその後に訪れた東口橋ともに特徴的なのが、橋桁すぐ下に点々と石が突起のようにはめ込まれていること。これが貫石と呼ばれるもの。滝ヶ原アーチ石橋郡に見られる特徴ですが、これがあるのとないのとでは、どれくらい構造に差があるのかは未だ解明されていないそう。
歴史好きにも写真好きにも、きれいなもの好きにもたまらない石の町、小松市。国内旅行の候補におすすめです。
取材協力/小松市観光交流課