お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャル・プランナーの筆者が紹介します。今回は「実は超おトクなネットバンクの活用法」。コンビニATMの普及により、お店がない銀行が有名な銀行よりお得なことがあるんです。

■ネットバンク、知ってますか?

ネットバンクって知ってますか? もし「知らないなあ」という人がいたら、手数料や利息でもったいないことをしているかもしれません。

普通、銀行といえば駅前や商店街に「○○支店」があって、窓口やATMがあるイメージです。しかし、ネットバンクというのは、銀行の支店が駅前にない銀行なのです。支店が少ないということは、なかなか存在を知る機会がないため、知らない人が多いのも仕方ありません。

しかし、ネットバンクは都市銀行や地方銀行のように支店をたくさん持っている銀行にない強みがあります。それは「人件費や土地代がかからない」ということです。たくさんの支店があるということは土地代もかかりますし、職員の給料も必要です。ネットバンクはそうしたコストをカットした代わりに、手数料の優遇や高い預金金利を提供しているのです。

知れば知るほど利用したくなる、ネットバンクの魅力をちょっとご紹介しましょう。

■ネットバンクならコンビニATM無料!

まず、「支店がないならお金がおろせないのでは?」という心配はありません。今はコンビニATMがあるからです。セブンイレブンにはセブン銀行、ローソンにはローソンATM、ファミリーマートにはイーネットがそれぞれATMをおいており、多くのネットバンクはいずれかと(あるいは全部と!)提携をしています。ネットバンクによっては「毎月×回まで引き出し無料」とか「何度でも引き出し無料」のように条件を定めていることもありますが、下ろせない心配はほとんどありません。

ネットバンクによっては、メガバンクやゆうちょのATMと提携している場合もあります。コンビニだけではなく、たくさんある銀行の支店も利用可能だったりします。これも便利です。つまり、利用にあたって困ることはほとんどないということです。

しかも手数料も有利です。一般的な銀行口座では、「コンビニATMは条件つきで無料」としていたり、条件に当てはまらない場合は「手数料105円」「深夜や週末の手数料がさらに105円」としていることがほとんどです。

(参考)コンビニATMのルールが変わる! 知らなきゃ損する、手数料ゼロ円生活・2014年版 [https://ure.pia.co.jp/articles/-/19566]

ところが、ネットバンクのコンビニATM利用については週末や夜中の時間制限がないのがほとんどです。実は大手メガバンクはコンビニATMの利用制限をかけつつあるなど、便利さがやや後退しています。

今こそネットバンクの利用を考えてみるいいタイミングかもしれませんよ。