「ケーキは手づかみが一番おいしいと思います」
【常乃菓舎】 どこにでもありそうなモンブランですが、唯一無二の「モンブラン」です
秋といえば、モンブランの季節。
『常乃菓舎』では、年間を通して「モンブラン」(800円)を作っています。
一見、ごくふつうのモンブランですよね?
【常乃菓舎】 バタービスケットやスポンジケーキの上に栗やクリーム、栗のクリームがのっています
ところが、断面を見るとちょっと変わっていることがわかるはず。
上から順番に見ていきます。
イタリア産と茨城産の栗で作ったクリーム。
白いのは、生クリームとマスカルポーネを合わせたもの。
白いクリームで栗を包んでいます。
その下には、カスタードクリームを塗ったスポンジケーキが敷いてありました。
一番下はバタークッキー。
【常乃菓舎】 高須健シェフと、奥様の晶子さん
この複雑なモンブランをどう食べるとおいしいのか。
高須シェフに教えてもらいました。
「自宅で食べるなら手づかみが一番(笑)。なぜなら作り手の意図をはっきりと理解できるから」
もう少し詳しく説明してもらえませんか?
「ケーキを部分的に食べると甘すぎたり、甘みを感じないこともあります。それは、全体を食べるとちょうど良いバランスで作っているから。
たとえば、マスカルポーネを合わせた生クリームは、砂糖をひかえています。上の栗のクリームだけを食べると甘いかもしれませんが、一緒に食べるとちょうどいい甘さになります」
クリームが主体のモンブランは、やわらかいものが多いですよね。
高須シェフはモンブランの一番底にバタークッキーを入れています。
「サクサクのバタークッキーも一緒に食べると、やわらかいクリームと硬いバタークッキーが入り混じり、複雑な味わいを愉しめると思います」
【常乃菓舎】 ケーキの他、焼き菓子も作っています
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