バーナーでメレンゲを炙り、グラタン風に仕上げます
これをオーブンに入れずに、バーナーで表面を炙ります。
仕上げに粉糖をかければできあがり!
桃のグラタンもおいしかったけど、ブドウのグラタンもいいなあ。
皮ごと食べられるブドウを使っているので、噛んだらそのままごっくん。
洋食屋のマカロニグラタンも好きだけど、ケーキ屋のグラタンもおいしいゾ!
それにしてもなぜパティシエが、「フルーツのグラタン」を考えたの?
「パリパリにキャメラリゼしたクレムブリュレは、甘すぎであまり好きではないんです」
そこでメレンゲを炙って仕上げるグラタンを考案したのだそうです。
「炙りすぎるとメレンゲがこげます。でも、それが怖くて炙るのを手前で止めてしまうとだめ。こげたらやり直せばいいぐらいつもりで炙っています」
ある程度しっかりと炙ることで香ばしさが出るだけでなく、甘さがしまるのだそうです。
フルーツは季節で変えるといいます。
ブドウの次は、初冬はラ・フランス。春先からはイチゴを使う予定。
「『フルーツのグラタン』は、うちのスペシャリテのプリンと交互に作っています」
食べてみたい方は、作る日を電話で確認したほうがいいかも。
いつ行っても『常乃菓舎』にはユニークなケーキが並んでいます。
「農家さんが直接送ってくれる、四季折々のフルーツを使ったケーキがうちの特徴です」
イチゴ、ブルーベリー、桃、洋梨、メロン、ブドウ、リンゴ、スイカ、ライム、甘夏、湘南ゴールド、清見オレンジ、梅、夏みかんなど、「一年中フルーツに追われている」そうです。
この日、「フルーツのグラタン」以外にもブドウを使ったケーキが並んでいました。
「ブドウのフランパイ」(950円)です。
「クリームを4層に仕上げています」
底からエッグタルト、サワークリーム、シャインマスカット、カスタードクリームと生クリー
ムを合わせたもの、ブラックビート、シャインマスカット、一番上が生クリーム。
パイ生地こそサクサクだけど、しっとりした味わいがこたえられません。