これから小学生に上がる子を持つママは、「勉強しなさい」と無理にお尻を叩いてやらせるよりも「自ら勉強できる子にしたい」と思っているのではないでしょうか。

でも、気づかず、子どものやる気をそぐ言動をしてしまっているかもしれません。

そこで今回は、幼児教育の専門家に「子どもを自ら勉強できる子にするためのポイント」を教えていただきました!

中高生がやる気をそがれたNGワードとは?

普段、子どもに誤った声かけをしてしまっていることがあるかもしれません。

株式会社やる気スイッチグループホールディングスが個別指導塾に通う中高生100人に行った調査では、「勉強しなさい・早くやりなさい(53%)」「何をやってもできない・どうせできない(18%)」「勉強なんてしなくていい・遊んでていい(11%)」などの親の言葉でやる気をそがれたという中高生の本音が浮き彫りに。

「勉強しなさい・早くやりなさい」は一見、勉強を促しているように見えますが、実はNGワードだったようです。

では、どんな声かけでやる気が湧いたのでしょうか。この調査では次の結果になっていました。

やる気スイッチがオンになった言葉ベスト3

第1位 がんばって・応援しているよ 37%
第2位 このままじゃ受からないよ・しなくていいの? 30%
第3位 部活のためにがんばりな 7%
第3位 無理しないでいいからね 7%
第3位 携帯解約するよ 7%

この調査結果だけを見ると、勉強は「強制」よりも「応援」「プレッシャー」のほうがやる気に響くようですね。

子どもにはなぜ「勉強しなさい」はNGなの?

でも、子どもにはつい「勉強しなさい」と言ってしまいますよね。よくないとは分かっていても、そもそも、なぜよくないのか分からないことも。一般社団法人日本幼児さんすう協会代表理事で、幼児向けスクールを運営し、自らも指導する大迫ちあきさんは次のように話します。

大迫ちあきさん(以下、大迫)「子どもたちは自分自身でも『勉強しなくてはいけない』とわかっているのです。でも『勉強しなさい・早くやりなさい』と言われると『命令』されていると感じます。これでやる気が出る子どもは多くありません。もともと人は『強制』を嫌うものだからです。

ママも『洗濯するのは義務でしょ』『早くご飯作ってよ』と言われるとやる気は出にくいですよね。こういうときは、親目線から子ども目線に少し視点を変えてみましょう。上からの指示ではなく『どうしたらできるか一緒に考えよう』と子どもに寄り添ってサポートをしてあげるといいですよ」