男女間の友情が恋愛に変わったエピソード

男友達を好きになったけど、告白しなかった女性

高校の元同級生で部活も同じの葛西くん(仮名・28歳)とは、部活が終わるとふざけあって一緒に下校していたという美帆さん(仮名・28歳)

大学進学で葛西くんは上京。美帆さんは地元の大学に通いますが、卒業後は東京の企業に就職したため、葛西くんと再会。それまでも葛西くんが帰省するたびにクラスメイトたちと一緒に遊んでいたそうです。

「東京で社会人生活がスタートした時も、東京の生活のことなど葛西くんが教えてくれました。世話好きの一面を見たような気がします」

東京でも異性の友達として、東京にいる同窓生らとご飯を食べたり、遊びに行ったりと仲良くしていた美帆さん。葛西くんに恋人がいることを知ると、少し寂しくなりましたが、「友達として私は祝福している」と感じるとほっとしたそうです。

美帆さんの気持ちに変化が起こったのは、地元にいる美帆さんの母親が病気になったとき。

主治医が見つからず、不安でいっぱいの美帆さんを励まし、近隣の専門医の先生を探してくれたのです。その甲斐があって、お母さんは効果的な治療を施されているそうです。

「困ったときに助けてくれた彼に、きゅん、としてしまいました」

葛西君に対する恋心を抱いたのですが、美帆さんが告白することはありませんでした。友達としての彼を失うのが怖いからです。

このように、女性は悲しいときや苦しいときにそばにいてくれるだけでなく、助けてくれたときに友情が恋愛に変わる傾向があります。

気持ちを伝えて玉砕するも…

大学のサークルで一緒だった真木くん(29歳・仮名)と社会人になってからも飲み友達という香奈枝さん(29歳・仮名)。

香奈枝さんは教育現場で働いていましたがストレス性の病気で退職。退職前に、半年以上も笑っていないことに気づいたのは、偶然に見た深夜のお笑い番組に思わず声を出して笑ってから。

「これまで辛かったから人を楽しませる芸人になろう」と決心して退職後に養成所に入ったのですが、デビューできてもブレイクするは大変な道のりだとわかってきたそうです。

「辛くなるたびに真木くんを飲みに誘うと、慰めてくれたり励ましてくれたり。彼に感謝をしているうちに、だんだんと意識するようになったんです」

真木くんも勤務のレストランで人間関係の問題で悩んでいたそうですが、「香奈枝ちゃんの悩みに比べたら僕の悩みなんて、たいしたことないよ」とさらに励ましてくれたとか。

「まさか、友達に恋愛感情を抱くなんて、信じられませんでした」

告白する、しないで悩んでいた香奈枝さんは、ある夜、いつものように真木くんと飲んでいたときに酔った勢いで「好きなんだけど」と遂に告白。でも真木くんは即座に「ありえない」と拒否。

香奈枝さんは告白したことを後悔したものの、「これまで恋から遠ざかっていた私でしたが、恋もするんだね」とわかって、失恋のショックを紛らわすように、マッチングアプリで婚活を始めたそう。

男友達から振られた失恋の痛手をバネにして、1年後に本気で付き合える相手と巡り合ったそうです。

男友達との失恋をバネにしてリベンジをした女性は、「男友達には感謝している」と余裕をもてるくらい、努力して幸せになったのです。