秘書にジャンケン大会ルールを説明する仮面宣伝マン
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そこで、通常のプレゼント配布の後に、仙台では集まった人数が多すぎでできなかったジャンケン大会を急遽実施することになった。

最後まで勝ち残った1人は「謹賀新年」の文字が入ったステッカーと入っていないステッカー、我が「ウレぴあ総研」特製の『劇場版 仮面ティーチャー』千社札型ステッカーと仙台で配ったポケットカレンダーの限定プレゼント4点すべてがもらえるのだ。

 

そのことが告げられると、場内はちょっとどよめいた。

しかも一度目のジャンケンで、なんとこのお母さんと娘のひとりが勝ち残り、最終的にはその娘が勝者となったのだから、すごい。情熱がすべてを凌駕した瞬間を目の当りにした。

 

14:00 2回目の登場

さっきと同じぐらいの人数が集まっている。っていうか、さっきと同じ人たちではないか。

でも、スタッフから「さっきステッカーをもらった人には上げられません」と言われても不平を言う人はひとりもいない。しら~っと初めてみたいな顔をしてステッカーをもらっちゃう人がひとりやふたりいそうなものだが、そんな人はひとりもいなかった。

さすが『仮面ティーチャー』のファンの人たちはちゃんとしている。1回目と同じように行ったジャンケン大会も楽しく盛り上がってくれた彼らは、ほかの土地のファンの人たちもそうだと思うが、健気で律儀で、大切なものを失っていない人たちなのだ。

 

劇場スタッフさんに囲まれてポーズ
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しかも、劇場スタッフもフレンドリーで、仮面ティーチャーと黒の仮面ティーチャーのお面まで用意してくれたから、ファンの人たちはそれを自分の顔の前に持ってきて、仮面宣伝マンと仲よく写真撮影。

最後の女の子が仮面宣伝マンと握手して「うわ~温っかい」と漏らし、周りの笑いを誘っていたのもいい思い出となった。

ところで、さっきの強者お母さんがぼそっと教えてくれるまで気づかなかったが、ここ福島では『仮面ティーチャー』のドラマは放送されていない。

なのに、いや、だからこそ集まってくれたのだ! と思うと感慨もひとしおだ。

最後、会場を後にした仮面宣伝マンを一瞬追いかけようとして、自らの意思でその逸る気持ちを抑えていたのも健気でいいな~と思った次第。

15:15 「フォーラム福島」を出発

背中で「さよなら」とお別れを惜しむ宣伝マン

   

 

15:25 曽根田天満宮へ

今回の東北宣伝の旅はこれでとりあえず終了となったわけだが、仮面宣伝マンには東北でまだ行かなければいけないところがあった。

 

それは、「フォーラム福島」のすぐ側の「曽根田天満宮」。

学業の神様として知られる「菅原道真公」を祭神とするここは、「北野天満宮」(京都)、「播州曽根崎天満宮(曽根天満宮)」(兵庫)とともに「日本三大天神」のひとつと言われている(異説もある)合格祈願社。

しかも、道真公は無実の罪で大宰府に左遷される際、三つ子の「松王丸」「梅王丸」「桜丸」に自作の仮面を残し、その仮面のひとつが奉納されているのが「曽根田天満宮」というのだ。

仮面宣伝マンと“仮面”を祀った「曽根田天満宮」。「フォーラム福島」のすぐ側にこんなお社があったなんて、何かの縁かも知れないし、同じ“仮面”を司る者としてはその“力”をぜひとも授かりたい。

 

そんなわけで、仮面宣伝マンはここを訪れて、しっかり祈願し、お札もいただいた。

 

  

これで合格間違いなし! あっ間違えた。

『劇場版 仮面ティーチャー』の大ヒット間違いなし!

そんな確信を胸に、東北の地を後にした仮面宣伝マン。だが、彼の全国宣伝の旅はまだ始まったばかりだ。次は関東近郊での大仕事の数々が待っている! 

 

 

 

 

 

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。