株や為替で稼ぐ「ミセスワタナベ」は儲かるの?
最近ではインターネット回線とパソコンやスマホがあれば、誰でも株や為替取引ができるようになりました。ときどき主婦がすきま時間に売買をして稼いでいる「主婦トレーダー」が登場して憧れの的となっていますが、これはどうでしょうか。
日本人の為替取引は、かなりの割合を個人が行っています。これは世界的にも有名で、そうした一般個人の売買を総称して「ミセスワタナベ」と言われます。ワタナベ、というのは日本人の一般的な名字ですが「ミセス」とつけることで、主婦を示唆しています。
しかしミセスワタナベというのは、賢い売買をする人ではなく、下手な売買をする素人、という意味合いが込められています。海外のプロのトレーダーからしてみると、日本人の主婦が変な売り買いをしているから、これを使って儲けてやれ、というわけです。
主婦がきちんとした知識もなく、株や為替で儲けられると思っているなら、それはやめておくようおすすめします。
特に主婦トレーダーが「夫のボーナスを軍資金に売買して半減」となり、「なんとか損失を取り返そうとレバレッジをかけて大勝負するもまた負け」、「ボーナスゼロどころか借金が残りパニック」となるのがミセスワタナベの最悪のパターンです。
簡単そうに書いてあるからと、興味本位で手を出さないように注意してください。
やはり、復職に勝る「稼ぎ」はなし
実際のところ、どんな「おこづかい稼ぎ」もアルバイトやパートの時給を上回ることはできません。ポイントアプリやアンケートサイトで、瞬間的には時給1000ポイントを稼ぐことがあるかもしれませんが、何時間も連続して稼ぎ続けることは難しいはずです。
1カ月ほどコツコツアクセスしてチャレンジしてみても、月10000ポイント程度であったりして(それはそれでポイントアプリ活用としては上出来なのですが)、まじめにやるほどその時給換算額の低さにがっかりすることになります。
先ほどの10000ポイントも、毎日3時間くらいログインしていたら、約100時間での成果ということになり、時給100円になってしまうからです。
確かに「子育てのすきま時間(できれば別のことをしながら)にお菓子代を稼ぐ」くらいの感覚でいれば、ちょっとしたおこづかい稼ぎといえます。しかしあくまで「おこづかい」です。これで年数百万円を稼ぐことはほとんど不可能でしょう。
あなたがもし育休期間中であれば、復職がもっとも効率的にお金を稼ぐ方法であることは間違いありません。
1年復職を遅らせてポイントアプリをするくらいなら、認可保育園の年度途中の空き枠(下半期から入園する子どものために0歳児の枠が少数あるケースも)をダメ元で申し込んでみるとか、新年度の保活をしっかり成功させて来年の春から予定通り復職することのほうが稼ぎはいいわけです。
あともうひとつ。仮にあなたが効率的にポイントを稼ぎまくったとしたら、それは所得税や住民税の対象となる雑所得です。本当は確定申告をしなければなりません。もしバレた場合にはさかのぼって申告漏れということになり税金が引かれる恐れがありますので、こちらも注意してください。