アーバンギャルド・おおくぼけい(Key) 撮影・ゆうゆっこ

アンコールで浜崎がセーラー服を纏って登場すると、大きな拍手と歓声で迎えられる。「皆のこと愛してるよ、愛してる……なんて嘘です!」と始まった『都会のアリス』では再びダンサーが登場。その後、浜崎と松永がサポートメンバーの結婚離婚歴を挟みつつ紹介し、メンバー紹介へ。

おおくぼは10周年ということで感謝の気持ちを弾き語りで披露し、「10年間の思い出を話してと言われたけど、俺と天馬は18年くらいだから……」と、大学時代の松永の変人エピソードを開陳する瀬々。続いて「色々ありすぎて本当に何にもない」と前置きし、「よこたんの初のPV撮影のことは覚えていて、ハードすぎて”この人初めての仕事でこんなことやらされたら辞めるんじゃないか”と思ってたけど、よく続けてくれたな、あの時辞めないでくれてありがとう」とコメントすると観客からは拍手が起きた。

「アーバンギャルドは、まっとうな青春を送ってない人が聴く音楽なのに、”青春”という歌詞が意外とたくさん出てくる。青春はその渦中にある時は気づかない、本当は人それぞれ色んな青春、不健康なネガティブな青春もある。振り返った時に初めてそれが”青春”になるんじゃないかな。今日10年間を振り返るようなライブをやって、アーバンギャルドが”青春”になったと思いました」と述べる松永が、MC中に涙をこぼす一幕も。

そして観客からの「ようこぉ〜↑↑」コールに迎えられ、アイドルの聖地・中野でコールされることに感慨深そうな浜崎。そして「私自身はアーバンギャルドは最初から辞める気はなかった。死ぬ時はいちばんにアーバンギャルドのことが来る気がする。天馬の言ったように”青春”だったと思うし、10年間何かを始めることや辞めることは簡単で、続けることがいちばん難しい。色んな出来事があって続けるのが難しい時もあったけど、今日という日を迎えられて嬉しいです」とコメント。

そして「悔い残さず観てくれるよね?」と『堕天使ポップ』、ラストは『セーラー服を脱がないで 』で締めくくられた。投げキッスを客席にむけて贈るおおくぼ、手を大きく振る瀬々、「アーバンギャルドを”青春”にしてくれてありがとう」と松永。「またこの場所に帰ってきます、ありがとう」と浜崎。それぞれに観客に感謝の気持ちを表現し、ステージを後にした。

終演後、毎年夏の終わりの恒例となっている「鬱フェス2018」の開催を告知。各自のソロも活発に行われるとのこと。この”青春”はまだ終わりそうにない。

セットリスト

1.ワンピース心中
2.スカート革命
3.水玉病
4.自撮入門
5.シンジュク・モナムール
6.コインロッカーベイビーズ
7.コンクリートガール
8.傷だらけのマリア
9.平成死亡遊戯
10.キスについて
(朗読)
11.あたしフィクション
12.ふぁむふぁたファンタジー
13.ベビーブーム
14.箱男に訊け
15.あくまで悪魔
16.病めるアイドル
17.さよならサブカルチャー
18.大破壊交響楽
19.少女にしやがれ

アンコール
1.都会のアリス
2.堕天使ポップ
3.セーラー服を脱がないで