CASE 1:新入社員

【検証前】
熱湯をかける前のN氏は、新入社員らしく緊張感のある神妙な面持ちで登場。背筋をピンと伸ばし、どんな物事にも動じない覚悟が感じられのだが……本心はいかに!?

 

 

 

【検証後】
さっそく熱湯をかけてみると、突如甲高い声で「あ、アツい!」と叫ぶN氏。ゴキブリのようにすばやく動き出した。未熟な彼は、どうやら熱湯をとてもアツがっているようである。

結果⇒予想ハズレ

 

 

 

 

CASE 2:ベンチャー企業社長

【検証前】
ベンチャー企業社長のS氏は、いたってクールな表情でアッツアツの熱湯がかかるその瞬間を待っている。会社を引っ張る彼にとって、この程度の危機は大したことがないはずだ。

 

 

 

【検証後】
熱湯をかけた瞬間、「プァウッ!」という声にならない叫びを連発。上半身をきりもみ状に半回転させながら、自慢の黒ぶちメガネを曇らせていた……。一見クールに見えても、熱湯はアツいようである。

結果⇒予想ハズレ

 

 

 

 

CASE 3:取引先

【検証前】
取引先のK氏は、「急遽相談したいことがある」という名目で呼び出した。なぜ、正座を強いられているのか? うまく状況が飲み込めないようだが、温厚な表情を浮かべていた……。

 

 

 

【検証後】
頭にめがけて熱湯を注ぐと、「おん!」と叫び、右側のソファーへダイブ。念のためもう一度熱湯をかけると、「やめろ馬鹿野郎!」と激昂した。先ほどまでの温厚な表情は、そこにはなかった。

結果⇒予想ハズレ

 

 

 

 

熱湯をかけられると、
やっぱりアツい!

それぞれ肩書きの異なる3名に対して検証を行ったが、予想に反して3名ともが「アツい」と回答。取引先のK氏にいたっては、「こんな馬鹿な話があるか!」と怒り狂った後、すぐに帰ってしまった。

検証の結果、どうやら熱湯は人間である以上、社会的地位や環境に関係なく「アツい」と感じるということ。

そしてメガネをかけている場合、レンズが曇るということが判明した。また、突然熱湯をかけると、怒る人もいることがわかったのは大きな収穫と言えるだろう。

意外な結果に驚いた人も少なくないはずだ。
我々はこれからもこのような検証を行っていくので、今後ともぜひ期待していただきたい。

 

※本記事は「ウレぴあ 創刊号」(2011/10/25発売)の記事を再掲載したものです。
(取材先のプロフィールは現在と異なる場合がございます)

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