実験2 アツくなった頭をクールダウンさせるべく、消火器を噴射してみる。
今回使用する消火器はこちら。
初田製作所「粉末消火器(10型) CUP-10C」。
普通火災、油火災、電気火災に対応している。
火炎を急激に減衰させるのに効果的な消火器なので、アツくなった頭のクールダウンにも効果が見込めるはずだ。
安全確認後、消火器を構え……。
一気に放射!
勢いよく飛び出す薄ピンク色の薬剤。
幽遊白書の人気キャラ・蔵馬が妖狐に変身するとき、こんなんだった!
「くらえーっ! クールダウンしろーっ!」
と、相手にはギリ聞こえない程度の声量で雄叫びをあげながらレバーを握り続けると、ちょっと引くぐらいの量の煙があたりを包み始め、もう撮影は止めてこの場から逃げ出したくなった。
粉末消火器の射程距離は3m~7mとのことだが、じりじり近づき、あえて超至近距離で。
これならかなりのクールダウン効果が見込めそうだ。
噴射終了後、開発初期の人型ロボットのような面白い動きで退避する古川社長。
なぜか左手と左足、右手と右足をセットで動かすという、レアな動きを見ることができた。
検証結果:消化器を浴びせてもクールダウンしなかった
消火器を浴びせられた古川社長は、しばらく微動だにしなかったのだが、突然火がついたように怒りはじめた。どうやら消火器には人の怒りを鎮める効果はなく、少しの間だけ人間の動きを止める効果があるらしい。
“怒りの炎” という言葉があるくらいなので消火器でいけると思っていたが、「火を消した」というより「粉をかけた」感じがすごかった。いわば粉感。
古川社長に自分の粉感について感想を聞いたところ、「お前ら馬鹿か!」「今回の案件はもうナシ!」と怒号を浴びせられてしまった。よくよく考えたら怒りは火ではないし、粉もぜんぜん冷たくない。やはり消火器で消すべきものは、火だということが判明した。
さて、今回の検証はいかがだっただろうか?
この検証が読者の方たちにとって、有益な情報となることを心から願っている。
※本記事は「ウレぴあ 2012年 2月号」(2011/12/24発売)の記事を再掲載したものです。
(取材先のプロフィールは現在と異なる場合がございます)