無理なく自分を変える方法

「小さな変化」から始める

人付き合いがうまくいかない自分に悩み、「これからは自分から積極的に連絡していこう」と決めてLINEに登録してある友人たちにメッセージを送るけれど、期待したような色よい返事はなく、相手にされない自分を目の当たりにして改めて落ち込んでしまう。

自分を変えたいと思ったときにいきなり極端な行動に出る人がいますが、これまでとまったく違う自分を他人に見せる場合は、期待通りのリアクションは「なくても当たり前」と知っておく必要があります。

変化を求めるのは自分だけの事情であって、それを知らない人たちに突然「新しい自分」を見せても、相手のなかに戸惑いや疑問が先にくれば歓迎されることは難しいのが現実です。

「どうしたのだろう」「何かあったのだろうか」と思われたら自分が意図しなかった関心を引くこともあり、別のストレスを受けるのは悲しいですよね。

極端な変化が成功するのは、他人のリアクションに左右されないしっかりとした自信があるときだけです。

これまでの自分に苦しみそこから抜け出したいと思うときは、小さな変化を成功させるのが自信を失わないコツ。

自分から人を誘うことがほとんどなくそれで友人と疎遠になってしまうのを変えたいときは、いきなり「食事に行かない?」ではなく「元気にしてる?」「最近はどんな感じ?」など相手の状態を知ろうとするのが先。

「あなたとコミュニケーションを取りたい」とまずは伝えることで、相手に生まれる変化も穏やかなものになります。

仲が安定していない、気安さがない状態で食事に誘われても相手も困惑するはずで、それより「連絡をくれるなんて珍しいな」とこちらの変化に気づき、返信を送る気になってもらうことが次のアクションを自然なものにします。

お互いの近況を伝えあって「久しぶりに会いたいね」となる、そのときに食事の約束をするのがストレスのない関わり方ですよね。

そうして友人と楽しく過ごせる自分を知って、「変われた」という実感が持てるはずです。

小さな変化から始めるのは相手の状態を尊重することにもなり、穏やかなやり取りを重ねられる喜びを掴みたいですね。