「無理のない変化」が成功の近道

好きな人に対して「こうしてほしい」の要求が多く、それを叶えてくれるかどうかで愛情を確認するような自分をやめたいとき、まず知らないといけないのは「自分の状態に他人は責任を持ってくれない」という現実です。

恋人が自分の期待通りに動いてくれなくてそれを責めても、相手がどうするかは相手が決めることであり、それは等しく自分も同じであるはず。

たとえ恋人のように心の距離が近い相手であっても、手出しできないのが他人の言動であって、それを「私に合わせてよ」とする依存はかえって自分を追い詰めるだけです。

そんな相手任せの自分を変えたいときは、「自分はどうしたいのか」の本音を掴むのが最初。

自分は相手のことをどう思っているのか、「好かれているからこっちも好き」ではなく「この人を好きな自分に胸を張れる」と思えたときから行動が変わります。

何かを要求するのが当たり前だった自分から、何かを差し出せる自分に変化するのは、人を能動的に愛することの幸せに気がつくから。

「この人が好き」と思うからこそしてもらったことが愛情と感じられる、満たされる、恋愛は一方通行の思いではなくお互いに「差し出しあう」が叶うのが対等です。

その自分を知ってほしいと思うのも愛情であって、「いつもありがとう」と言葉にすると、その変化が相手にとってはあたたかい衝撃になります。

素直になること、いきなり極端な行動に出て思いを伝えるのではなく、思いを言葉にする姿でも、ふたりの間に信頼が生まれます。

声に出して伝えるのは勇気がいりますが、「変わった自分を見せなければ」と無茶をするより、無理のない変化から始めてみるのも自分のため。

特に、今まで自分の気持ちや感情を相手に伝えることから逃げていた人ほど、振る舞いではなく「思いを言葉にする」姿勢で愛情を伝えることは、相手にも確実に思いが届けられるためやってみたい変化です。

コミュニケーションは会話が基本であり、「態度でわかってよ」ではなくしっかりと気持ちを届けることで、相手も本音を言いやすくなります。

「こんな自分を変えたい」と思う瞬間から、心は変化を受け止める器を持ちます。

何をするにしても「これができる自分」を実感することが変化の成功には欠かせず、小さなことから変えていけば受け止めやすくなります。

自信を自分で作れるようになるのが変化の目的であることを忘れずに、無理をしない範囲で挑戦を続けていきたいですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line